山形おばこ
山形おばこ 桜の新品種だそうです。山形おばこ、良い名前ですね。一年目から花が咲くそうです。鉢植えにも適しているとの事。 撮影場所小石川植物園撮影日2009(平成21年)3月7日 山形おばこ 登録品種14508号 現在 営利生産希望者には 「JFC石井農場 023-629-2527」、「株式会社JFIロイヤリティ 03-5492-4187」、「(有)マルス製材所 0573-79-3007」より営利生産者への生産権利販売中(イニシャルペイメント方式)。詳細要問い合わせ。 啓翁桜を見い出した父も狭小な畑地で規模拡大ならず、生産量では酒田、東根、白鷹の生産者に劣り、自身は陰に埋もれてしまった経緯がある。開発者の悲哀だ。本種はその後悔を踏まえて当農場が最高生産量をだすべく増産中だ。年末のふかしの加温カロリーも啓翁桜の1/2以下になるし、風呂や薬剤など無処理で開花させられるので環境にもやさしい。また細い枝に花が細かくつき狭小な部屋でいっぱいの花見を楽しんでいただける。本来鉢物用として開発したが矮性のきり枝で1メートル以上の枝は厳しいが、価格によりきりえだしても啓翁桜より楽な作業で同程度の利益が上がる。 しかし、切り枝より2-3メートルの成木を植栽した椿山荘の山形おばこは水を得た魚、色も濃く出て、見事だった。ああした本来の色を出すまでには3年を要するが、着花は1年目から60%以上の苗木で可能である。植えた年の秋から切り枝が可能になるが、先端まで花のつく成熟枝でないと2年目までは色が薄く葉桜で咲く傾向がある。 2008/12/14 東京学芸大学 岩元先生より関心をおよせいただき、イルミナシオン・仁科蔵王とともに、東京大学大学院理学系研究科附属植物園へお送りする。先生の研究論文も頂戴して、基礎研究が今後の桜の品種展開に面白い可能性を開いていることで合意。