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カテゴリ:読書
●『いけちゃんとぼく』西原理恵子_オススメ度★★★★(満点5点)
西原理恵子の新刊。「はじめての絵本」だそうだ。 子供ならではの残酷な行為とかも出てくるんで、そう一筋縄に「絵本」と言い切れはしないが、購買層を増やそうという試みだろう。 男の子と、そばにいる「いけちゃん」の物語。 「いけちゃん」が何者か、ということが最後に明かされて目頭が熱くなる。 連載中、半分くらい行った所で決めてたんだろうなぁ。 もともと子供時代の思い出を叙情的に書かせたらなかなかの人で、 母親となり、さらに子供を間近で見ることによってより深い観察が出来るようになったのだろう。 子供のことを子供だけの視点で語ることなく、それを見守る母親的視点、さらに理性が出来て 人の一生からみた子供時代と言う視点との全てが絡み合って物語化している。 成長していく子供は頼もしくもあり誇らしくもあり、さみしくもある。 親になったことがないのでよく分からないが、自分の親はどんな気持ちだったんだろうなぁと考えてしまったりもする。 物語中の一言。 「いけちゃんは ひとりぼっちでさみしかったのと おなかすいてたのと だいすきがほしかっただけでした」 これが満たされれば人生それでいいよね。現状、空腹だけは満たせてけるど(^^; #1,100円は高い気もするが装丁が立派だからこんなもんか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月02日 22時23分33秒
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