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カテゴリ:読書
●『リスク・上』ピーター・バーンスタイン_オススメ度★★★(満点5点)
一言で言って、「数学と苦闘した人たちの歴史を丁寧に描いた本」。 ああ、こんな風に数学って発展してきたんだなぁ、ということが なんとなく分かる。 15世紀末の天才ダヴィンチが初等算術に苦労していた、という事実は 誰しも歴史の発展段階には逆らえないということを示す。 まぁそっからよくもまぁ発展したもんだよ。 「あるものの価値は、それについた値段によって決まるのではなく、 その物によってもたらされる効用によって決まる」 という言葉は含蓄がある。 18世紀、ベルヌーイの言葉だが、それまでの数字・確率の世界に 「効用」という新しい概念を持ち込んだことが意義深い。 そこから 「富の微量な増加から得られる効用は、それ以前にその人が保有している 財の量に反比例する」 という見解にもいたる。限界効用逓減の法則が生まれた。 知恵の展開が描かれていて興味深い。先人の知恵。 さあ上巻読み終えて、いよいよ先端リスク分析の世界が 下巻に書かれているんだろうなぁと期待して進む。 何が書かれていることやら。 #みんな偉いね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月04日 23時54分20秒
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