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カテゴリ:読書
●『リスク・下』ピーター・バーンスタイン_オススメ度★★★★(満点5点)
上巻よりも時代も近く、ランダム・ウォークやブラックショールズが出てくるなど 身近で面白い。 しっかしS&P先物が生まれたのはたったの20年前なんだよなぁ。 ホントこの数十年で商品が多様化し、収益チャンスが生まれた。 確かに運用の多様さ・投資家の幅の広がりなどで市場に厚みを持たせる 役には立ったとは思う。ただ、完全に使いこなせているかというと、 やっぱり行動ファイナンスや組織運営に伴う困難さ、機械的損切りなど ルールの不完全さ等からイマイチといわざるを得まい。 この下巻でも何度も触れられているが、「不確実性」がずっと大きなテーマ。 「平均への回帰」を求めて収益チャンスを積み重ねるヘッジファンドは多いが、 小さく100勝しても大きな1敗でやられるのが世の常。 「我々の前に確定性は存在しない」 この恐るべき言葉を噛み締めるべきだろう。それでもなお、 「リスクを数字で定義することが決定的に重要」であり、 それをもとに、不確実性の大海に漕ぎ出していくしかない。 というか、行きたい。 「世間の評判を得るためには、慣行に従わないで成功するよりも、 慣行に従って失敗した方がよい」 これはサラリーマン的には圧倒的に正しい言葉だね。 結構こういう誘惑に駆られたりはする。 しょうがないよね、の傷のなめあい。楽だよ。 論理的に正しく、相場的に間違える。 つまらんのぅ。論理的に破綻していても、相場的に正しくありたい。 どんな場合でも反応できる神経を鍛えていきたい。 この記事が少しでも参考になったら、ブログランキングのクリックお願いします #リスクばんざい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月07日 00時11分44秒
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