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カテゴリ:読書
●『愛する人達』川端康成_オススメ度★★★(満点5点)
『愛する人達』川端康成 川端康成こそ、日本が誇る変態(褒め言葉)として注目し続けている。 2004年8月10日の日記で『眠れる美女』の雑感を書いた。すごかったなぁ・・・。 2年半前の読書体験なのに、今でもその時の気持ちが思い出せる。 この本は短編集。普通の文章の中にいきなり現れる異界的な変態描写は少なめ なので、読みやすいだろう。ただ、感性の飛躍・断絶を期待する読者には 物足りないかもしれない。 「夜のさいころ」という作品が一番かな。 踊子がさいころに己の気持ちを託して振る、というイメージがいい。 「母の初恋」もなかなか。 2004年5月15日の日記で『山の音』川端康成の感想を書いた。この作品に少しだけ似たところがあり、懐かしく感じた。1941年近辺の「母の初恋」でのアイディアが1954年の「山の音」で結実したのだろう。 #まぁまぁの小品集というところ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月01日 00時19分11秒
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