テーマ:介護・看護・喪失(5317)
カテゴリ:ひぃばあちゃん
25日からの続き…
ばあちゃんは,たくさんの方に見送られて あの世へ旅立っていった。 最期になった病院では 今までお世話になった看護士さんやヘルパーさんたちが ばあちゃんに挨拶に来てくれたそうだ。 「まるさん(ばあちゃんのこと)ウエスをありがとね。 私たち本当に助かりました」 「まるさん。今までお世話になりました。ありがとうね」 と、一人一人ばあちゃんの手を握り みんなでお別れをしてくれたそう。 そして,きれいにきれいにばあちゃんをしてくれた。 ばあちゃんは病院に入院するまで この病院のボランティアをしていた。 いらないタオルやシーツなどを小さく切って ウエスを作っていたんだ。 毎日毎日,縁側で暗くなるまで布を切っていたんだよね。 もらってきた大量の布を数日でやり遂げてしまい よく母に「やりすぎだよ。」と叱られていたっけ…。 病院を出るときも たくさんの方がお見送りをしてくれたそうだ。 よかったね、ばあちゃん… そしてお通夜の時… ばあちゃんは100歳での旅立ちなので おめでたいから、香典返しに紅白まんじゅうをつけることにしたんだ。 「100個?多すぎないか??」 「いや、足りないかも」 「いやいや,余るでしょう。 そうしたらどこかの老人ホームに貰ってもらったらどうだ」 いろいろと話し合った末 100個ほど頼んだんだが 当日、全然足りなかったんだ。 お通夜に120人ほども来てくれた。 ありがたかった。 私たちの手元にもおまんじゅうはこなかったので どんなものなのか分からないが 貰った方は 「ちょっと小さめだったけど 家族のみんなで分けて みんな長寿でいられますようにと いただきました」 と話してくれた。 ばあちゃん、良かったね… 告別式も用意していた車に乗り切らず さらに車を追加したほど,人が来てくれた。 そして最後までいてくれた方には お赤飯を渡したんだ。 これもとても美味しかったと評判だった。 悲しい式だけど みんな心は温かい気持ちで 帰っていってくれたんだよ。 誰かがね 100歳は悲しい式ではない。 楽しい式なんだって言っていたけど そうかもしれないな。 たくさんの人に見送られる… どんな気持ちだろう。 ばあちゃんは,どんな気持ちだったろう。 嬉しかったかな? 「ありがたい、ありがたい」っ拝んでいたかな…。 ばあちゃん、100まで生きたかいがあったね。 100歳まで生きることが目標だったからね。 それでみんなに肖られて,本当に良かったね。 たくさんの方がお見送りにきてくれてよかったね。 そして,気持ちよく家に帰ってくれてよかったね。 私はね、嬉しかったよ。たくさんの方が来てくれて嬉しかったよ。 本当に良かったね。ばあちゃん。 でもね、私はね もうちょっと、もうちょっとだけ 生きていて欲しかったな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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