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カテゴリ:戦争
監督 ネメシュ・ラースロー 主演 ルーリグ・ゲーザ
珍しいハンガリー映画です。 カンヌ映画祭グランプリ、米アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデングローブ外国語映画賞など、多くの映画賞を受賞している作品です。 ハンガリー国籍のユダヤ人サウル(ルーリグ・ゲーザ)は、アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所でゾンダーコマンドとして、ガス室へ送られた者の衣服を片づけたり、死体を運んだり、働かされていました。 ある日、ガス室から出てきましたが、まだ息がある少年がありました。ユダヤ人囚人医師は、すぐ息の根を止め、解剖するように兵士に命じられます。サウルは、その遺体が自分の子どもだと思い込み、医師に隠しておくように頼み込みます。 サウルは、息子の遺体を、ユダヤ教の作法にのっとって埋葬したいと思い、同僚に持ち掛けられた脱走計画の準備とともに、ラビを探すため、監視の目を盗んでは、収容所内を右往左往します。
そんなゾンダーコマンドの1人、サウルを追うことにより、ユダヤ人強制収容所の悲惨な実態を描くのがテーマのようですが、映像は、ほぼ全編にわたって、サウルのバストショットです。 特に状況を説明したり、収容所の各場所の様子をきちんと映し出すことがないのですが、ラビを探したり脱走計画の準備をするために、持ち場を離れ、ウロチョロするサウルの周りで、ピントは外れているのですが、様々な状況が映し出されます。 斬新な手法ですが、まるで、自分が収容所の中にいるような臨場感で、画面に引き込まれてしまいます。
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Last updated
2017.11.16 12:26:49
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