埋もれ火のアンソロジー

六日連続夢見るなんて珍しいと思う
今朝は
記憶が薄まらないうちに書く
だが最早薄まっていて
部分部分しか覚えちゃいない





夢断片


場所は天神
自転車で目的地に向かった
何かの集会がある
歩道橋があったが
自転車をかかえて無理やりのぼった
歩道橋からながめると
多くの人がぞろぞろと集会場に歩いてきていた
俺は自転車でできるだけ東のほうに向かった
途中からビルの中にはいった
ビルの廊下をワックスかけてるひとがいた
自転車で通るのは申し訳ないと思って
自転車をかかえて歩いた
小学校の教室のようなところに着いた
ひとつの教室でこどもが騒いでいた
そのこどもと波長があって一緒に騒いだら
まわりのおとなたちが白い目でみていた
一番奥の部屋（教室？）に佐々木さんが腕を組んで立っていた
短い会話（挨拶）
ふと見ると牟田さんが歩いて近づいてきた
ダンボールの箱を抱えて
「夫婦の意味は？」
「はあ？」
「なぜ夫婦は存在すると思う？」
「試練じゃないですか」
そんな妙な会話をした
集会が終わったので自転車を置いた場所へ戻った
古い自転車だったがすぐわかった
「その自転車はあなたのですか？」
老夫婦の男性のほうが叫んだ
「はい、僕の自転車ですけど」
「ああ、そうだったのですか」
「あなた、あなた、ここに自転車がありましたよ」
妻らしき声が壁の奥から聞こえてきた
自転車にのって公園の中を走っていたら
子犬を散歩させてる男とすれちがい
その子犬だと思っていた動物は子犬ではなく
とても可愛いクマゼミを１０倍くらいにした動物で
僕の膝にとまったり
僕の胸にとまったり
僕は困ったが
その動物の飼い主はニヤニヤ笑っているばかりだった

おしまい