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カテゴリ:故郷の味(第2、第3の故郷を含む)
郵便局に向かう途中、沈丁花の甘い香りに気付いた。 ♪あなーたに 抱かれるーのは 今夜ぁ限りねー と甲斐よしひろの昔の歌声が頭に甦った。 けれども、あの曲のタイトルは「沈丁花」ではなくて「きんぽうげ」だった筈だ。 ようやく確定申告書を投函した。 数日前には完成していたのだが、出し忘れていた。 給与のほかにちょっとした収入があって、取るに足らない金額ではあるものの真面目に納税しようと言うのだ。 というのも、たまたま今日手にした雑誌に、元外務省職員で作家の佐藤優がこんなことを書いていたのを読んで、慌てて郵便局に走った。 それはこんな話だ。 「外務省在職中に月3万円もらって雑誌に原稿を書いていたら、あるとき雑誌社から支払調書が送られてきた。これはなにかと尋ねたら、確定申告用だと言う。確定申告とはなにかとさらに尋ねると、30万円ぐらいで税務署に目をつけられることはないだろうけれど、後々足を引っ張られないよう申告しておいた方が良いと編集者が説明してくれた」 公務員が確定申告を知らないのかと言われるかもしれないが、たいていの給与所得者なら仕方ないことだろう。 宮仕えにとって税金とは、自分の手に給与が渡る前に引かれているものであり(「天引き」とはよく言ったものだ)、自ら申告して税金を支払うなど思いも寄らぬことである。 話は続く。 「例の『国策捜査』で逮捕され取調べを受けた際に、特捜検事から『原稿料を受け取っていただろう。確定申告はしていたのか?』と質問され、申告していると答えたところ、『普通はこういうところから揺さぶりをかけるのだが、あなたみたいな人間はやりづらい』と言われた。鬼の特捜検事に目をつけられそうな覚えがある人は、真面目に申告しておいた方がいい」 そんな話だった。 ま、私には身に覚えはないが、身ぎれいにしておくに越したことはない。 私の愛用PCのメーカーであるF社みたいに、社内の人事抗争であらぬところでケチをつけられて職を追われることがないとも限らない。 というわけで、食についても今日は質素に、焼きうどんにしてみた。 まずは野菜炒めを作り、そこにうどんを入れ、ベルの成吉思汗(ジンギスカン)のたれをどぼどぼ注いで、フライパンを振って混ぜ合わせたら出来上がり。 まずまずの出来ばえだろう。 でも、ベルのたれよりもエバラの焼肉のたれのほうが良かったかも。 それにしても、税金が高い。 最初に計算してみたらほんの僅かな金額だったので安心していたら、給与所得を入力するのを忘れていたのだ。 そして、給与所得を加えて再計算すると、今回の申告の元となった収入(給与以外)の4分の1ほどを税金で持っていかれることになる。 それだけ稼いでいることの裏返しなのだけど、金に余裕があるという実感はないんだよな(困窮感もないけど)。 「忘れてました」と言って6億円余もの税金を現金で即納できるような生活は望まないが、もう少し可処分所得が持てるようになりたいものだ。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月07日 14時36分03秒
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