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カテゴリ:単身赴任
これまで何度となく奈良に行きながら、ほとんどが奈良市内ばかりだった。
あとは明日香村が1回と三重や和歌山の県境の山中が1回だけ。 前から奈良市と明日香村の間あたりを攻めてみたかった。 で、昨日は仮住まいに籠って(遠出できない理由があった)あれこれ探っていたら、1年にたった1日だけ11月3日に秘仏を公開するという寺を見つけた。 それが大和郡山にある松尾寺だ。 この寺は今、秘仏の本尊・厄除観音の他にも千手観音像トルソーも公開している。 これはもう行くしかない。 とはいえ、場所が不便だ。 大和郡山駅からバスに乗り、さらにバス停から2キロの山道を登らなければならない。 今朝起きてカーテンを開けるまでは、クルマで行こうと思っていた。 ところが、見事な快晴が広がる空を見たら、これは歩かなきゃと思った。 バスを降りてすぐに見つけたのがこれだ。 金魚の街だと知っていたけど、こんなマンホールを作るとは、やるじゃないか! しかしね、それにしても体力が随分と落ちている。 長距離を歩くのは苦手じゃないが、坂や階段を上るのはどうにも不向きなようだ。 上るのは出世の階段だけで良い。 そして、松尾寺の本尊は実に美しかった。 顔が良い。 年に1日だけしか会えない仏に出会えた幸運を喜ぼう。 さらに、トルソーの曲線のなんと柔らかなことか。 千手観音像が焼けて炭になり放置されてきたというのに、この完成された「美」はどうしたことだろう? 大満足して、きょうはこのまま山を下りて他の寺は見ずに大和郡山の金魚の養殖池でも見て歩こうと思ったのに、気まぐれで来た道と違う道を下りたら中宮寺に出てしまった。 中宮寺といえばアルカイック・スマイルの半跏像だ。 お堂自体は鉄筋コンクリート造りの風情のないものだが、あの半跏像の前に座るとスーッと身体の力が抜けるような気がして実に落ち着く。 その中宮寺の横には法隆寺夢殿がある。 法隆寺はなぁ… 今日は重たいな。 やめておこうと思ったけど、目の前にある法隆寺を素通りする勇気はなかった。 東大寺の大仏殿なら素通りできるのに、法隆寺が素通りできないのはなぜだろう? 中に入れば楽しいのは言うまでもない。 帰りは近鉄生駒線を使ったため、結局は大和郡山には戻れなかった。 大和郡山に再訪したい気もするが、次は桜井かな。 そろそろ京都にも行かなければ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月03日 22時41分56秒
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