王さまの白い石

八重勝という大阪ジャンジャン横町の串カツ屋さんは、つとに有名ですね。
関西在住６年目を迎えながら、いまだ精神構造が東京人の私には、そこへ食べに出かけるというのはかなり敷居が高く、かねがね一度は行ってみたいと思いつつまだ実行しておりません。

こないだ、難波の高島屋の催事場に、八重勝のイートインコーナーが設けられていたときも、本当に行列が凄かったのもあるのですが、デパートに出店していてさえ気軽にそこで食していこうと思えなかったのです。

で、テイクアウトで串カツを数本求め、家で食べたのです。
店員さんがつけてくれたソースは、高さ３センチほどのタレ瓶ひとつ。その味は、ウスターソースの外見であり、決してウスターソースではない、全くの別物でありました。

不思議だなあ、これは、いったい、何なんだろうと思っていたところ、先週の「どっちの料理ショー」で謎が解けました。

ベースはあくまでウスターソースなのですが、それに、牛すじ肉からとったスープ、昆布だし、はちみつが加えてあります。
八重勝の、ソースがこれというわけではないのですが、辻調理師学校の先生が、この材料で作っていました。

大阪の二度付け禁止のソースは、ウスターソースのスープとでもいうものだったのですね。

今晩の献立、串カツです。