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テーマ:北のカナリアたち(1)
カテゴリ:映画
吉永小百合主演の映画「北のカナリアたち」を見に行った。
ロケ地は礼文島、利尻島。 圧倒的な自然が画面いっぱいに広がり 先ずはその景色に魅せられて ストーリーにグイグイ引き込まれていく。 とにかく 映像が文句なしに素晴らしい。 礼文島の小学校教師をしていた川島はる(吉永小百合)は ある事件のために夫を失う。 夫の死がきっかけになって 追われるように島を出てから20年後、 6人いた分校の教え子の1人を 殺人事件の容疑者として追っている刑事が はるを尋ねて来る。 かつての教え子たちに会うための旅に出るはる。 はるの夫の死は 生徒達全員の心に20年経った今も傷を残していた。 過去と現在を織り交ぜながら あの時の謎が解き明かされていく。 泣けます。 泣く映画を映画館で見るのは嫌いなんだけど クライマックスにかけて どんどん涙がこみ上げる。 「ん?」と思うところもあるけれど 物語としてそこは流しても やっぱり泣けます。 ラストは感動で涙が止まりませんでした。 湊かなえの連作ミステリー「往復書簡」(幻冬舎刊)に収められている 「二十年後の宿題」が原案だそうです。 私、この本は読んでいません。 湊かなえの本で読んだのは2冊。 「告白」と「夜行観覧車」 「告白」は面白かったけど、この人のミステリーは読後感が気持ちよくない。 読んだあと、心がざらつくような感じ。 「告白」の映画を見たあとは 映像で見るんじゃなかったと思った。 でも「北のカナリアたち」を見て またこの人の本を読んでみようかなと思った。 こういう映画は 伊豆や南の島ではできないなぁ。 雪に埋もれ、吹雪き、波が襲いかかるような北の島でないと 凍える心が伝わってこない。 藤枝シネ・プレーゴの6番劇場は 3分の2くらいのお客さん。 吉永小百合を見る人達だから 年齢層が高かった。 20年後の教え子役の俳優達も演技派揃い。 森山未来、満島ひかり、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平、勝地涼。 一緒に行ったひろ子さんと2人、泣きはらした顔でランチを食べ、 デザートを食べ 珈琲を飲み、(泣いても感動しても ちゃんと食べる!) 「生きている」ことに感謝し 生きてきた間に自分は何を忘れてしまったんだろう、 と考えた、すごくいい映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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