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テーマ:最近読んだ本(775)
カテゴリ:本
昨年暮れに「赤毛のアンも出てきますよ」と友達のみーこちゃんに薦められて、 「レモンの図書室」という児童書を読みました。 図書館に借りに行って 「自分で探しても見つからない」と言ったら 係りの女性が児童書コーナーから持ってきてくれました。 児童書なので8歳から16歳向けなのですが むしろ大人が読む本です。 でも8歳で感じること、16歳で感じること、その時にどう感じるかと いうことだと思います。 【書籍の内容】 ママが死んでしまってから、パパと2人で暮らしているカリプソ。 カリプソは本が大好き。いつも1人でいるカリプソにとって 本はたったひとつの心のよりどころだった。 「強い心を持たなくてはいけない」パパはそう言うから。 「わたしはだいじょうぶ」何があっても、カリプソは、自分に言い 聞かせる。そんなカリプソの心を開いたのは? 本のタイトルと爽やかな表紙から描くイメージは 読み始めてすぐに 裏切られます。 2018年に出版された新しい本で、スマホもパソコンも出てくるし、 今現在深刻な問題になっていることを含んだ内容です。 確かにアンは何度も出てきて、主人公の赤毛のカリプソと黒髪のメイは アンとダイアナのように ごく自然に友達になります。 でも、薦めてくれた友達が言ったように「何というか 痛快な本ではない」のです。 10歳のカリプソは、私の孫達と同年齢。 何度でもぎゅっと抱きしめてあげたいと 読みながら切なくなりました。 いろんな本を推薦してくれる友達は 「アメリカ駐在中に手術をして、体調が悪い時も辛い時も 本に慰めて貰ったので、カリプソもそうだと思いたい。 メイという腹心の友もできたしね」と言いました。 外国の小説ですが カリプソの好きな本が日本の本好き少女の 愛読書と一緒です。 「ポリアンナ」「赤毛のアン」「黒馬物語」「アンネの日記」「オズの魔法使い」 「小公女」などなど。 読んでるい途中は息苦しくなるような場面もあり心に刺さるけど、 エピローグは希望が見えてきて きっといい方向に向かうことを 信じたいと思いました。 父を支える娘の親子再生の物語であり 本が大好きな2人の少女達の 友情の物語です。幸せを願いながら本を読み終えました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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