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曲まめ子の まめ子な日々

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2024.01.25
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カテゴリ:
​「見残しの塔-周防国五重塔縁起  久木綾子 著」
  (文春文庫 2012年 第1刷)



【「BOOK」データベースより】
こうして五重塔は生まれた。構想14年、執筆4年。
89歳の新人、デビュー作!
人は流転し消え失せ、あとに塔が残った。
塔の名は瑠璃光寺五重塔。
五重塔の誕生をめぐる人びとの数奇な運命を描く歴史小説の大作。

時は室町中期。宮大工を志願して九州の隠れ里から出奔した
青年・左右近(さうちか)。
一方、若狭の国から母を尋ねて旅に出たのは
新田義貞の血を引く清らかな姫・初子(はつこ)。

国宝・瑠璃光寺五重塔建設に賭ける番匠たち、
そして塔の下で交錯する誇り高き人々の運命を描いて
日本人の魂に爽やかに響く、傑作歴史長編の誕生!
巻末の解説は櫻井よしこさんです。

この本は友人の年賀状で教えて貰いました。
「懐かしい山口の地名が出てきますよ」って。
「NHKラジオ深夜便」などで話題になったそうです。

本の帯には「五重塔建立に関わった人々の運命を描く
中世歴史ロマン長編」とあります。
私は室町中期という小説の登場人物の名前がなかなか覚えられず
時代背景には疎く、おまけに宮大工の専門用語や道具も理解できず。
ただひたすら「懐かしい山口の地名が出てくる」ことに
期待して読みました(^-^;

関西から九州までの地図と辿った道が書かれているのは
わかりやすかったです。
清水寺や清閑寺が登場すると 学生時代「清閑寮」にいたので
ちょっと嬉しかったり。
文学には関係ない偏った読み方をしました。

後河原、一の坂川、水の上、鰐石、糸米小路、椹野川、湯田・・・
山口に住んだことのある方には、そして瑠璃光寺五重塔を
ご存じの方には興味があると思いますが、本を三分の二まで
読み進めないと山口にたどり着かず。
場所があちこち移動するけど 淡々と進んで行くので 
山口の五重塔の話しでなければ、途中でくじけたと思います。

楽天でこの本を注文して、届いたのが例の
ニューヨーク・タイムズのビックリのニュースがあった、
「世界で行くべき第3位」に山口市が選ばれた日でしたウィンク



歴史小説を読んだことのない私も、読むしかない
と思って読み終えました(*^^*)

構想14年、執筆4年で 89歳の新人という久木綾子さん。
70歳過ぎて、年を取ったなどと衰えを嘆いたりしてしまうけど
年齢を理由にしてはいけないってことですね(^-^;
高齢者は 著者から力を貰えると思いました。





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Last updated  2024.01.25 19:19:00
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