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仙燐眼

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日美子

日美子

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2004.07.22
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カテゴリ:社会
年間3万人以上も自ら命を絶ってる

この統計を見たら、
1位は無職者、2位は被雇用者、少しかけ離れて3位は自営業者、そしてまたかけ離れて4位主婦または主夫、5位が学生となっていた。

熟年の50代がダントツ。

私の父も熟年といえば、熟年だったな。
50代ではないが、60代。

彼はウツ状態になってから、5年ほどたっていた。
治療中ではあったが、
改善とまでにもいってなかった。

それでも突然の死は降って湧いたような驚くべき事実だった。

葬儀もまるで
ドタバタ劇のように怒涛の如く去っていった。


夫と二人で父の葬儀のために故郷に戻り
そこで最初の足で
父が亡くなった場所に行った。

私は目を向けることが出来なかった。

でも、
夫は半笑いでそこを覗いた

「すげーーー、こんなとこに落ちたのかよ
度胸あるなぁ・・」

腹が立った。

夫は涙一つ落とすことなく
手を合わせるでもなく
その場を興味本位に覗き込んでいた。


そして葬儀が終わった後
疲れたので夫は先にホテルに帰って休んでいると言った。

私は、もう少し片付けがあったし、
実家に残り
母たちと語りたかったので
3時間ほど遅れて
ホテルに戻った。


ところが、ホテルに着いたところ
ルームの鍵は開けたままで
部屋には誰も居なかった。

まぁ、いつもの夫の気まぐれでどこかに飲みにでも
行ってるのかしら、
なんて部屋で待っていた。

それから、30分くらいたった後だろうか。

夫から携帯に電話があり、

「今知らないところの線路の脇にいる・・」と。


「は???」


「怖くてその部屋には独りで戻れないから、迎えに来て欲しい・・」


なんだか・・・。

夫を迎えに行き、一緒にホテルに戻る道、
夫がそこで体験した怪奇現象を聞かされた。

夫が部屋で一眠りでもしようとしていたところ
私の帰りが遅いな、と感じて立ち上がって
窓を見たということでした。

そこで、そのホテルの窓の向きの正面に
父が落ちたビルがあった。

丁度真っ直ぐの方向でよく見える位置にあったらしい。

「まだ、あそこに居るのかな・・」って思った瞬間、


ぐいっ!

と、後ろから頭を押される気がしたとの事。


振り向こうとしても動けなかったらしい。

そして、何度もすごい力で
ぐいぐいと頭を窓に押さえつけられ、
そのまま窓を突き破って
落とされるような勢いの力だったとの事。

もう、ダメだ。

夫の顔は完全に窓ガラスにピッタリつき
離れることも出来ない。

9階から見下ろした階下もすっかり見えていた、
このまま義父のように落ちて俺は死んでしまうのか・・
そんな思いにかられたそうです。

なぜか声も出ない

しかし、
心の中で大きく叫んだ

「俺はいつでも死ぬ覚悟は出来ている!!
でも、おまえだけには殺されるもんかーー!!」

思いっきり念じながら
全体力を振り絞り
一気に振り払ったようにその場を逃げた。

当然裸足でその場からエレベータに乗り
そのままホテルを立ち去った夫。

そして
その後知らない場所をうろうろと彷徨ったらしい。

なぜか
お寺があり、
その裏にはお墓が沢山並んでいたとのこと。

頭もぼーーーっとしながら、ただ、歩いていたらしい。

気がついたら、知らない場所で線路がある横の道にいたとのこと。


その晩は結局そのホテルの同じ部屋に戻ったのだが、
私には何も不可思議な現象が見えなかった。
もちろん夫もその後は見なかった。


夫がつぶやいた。

「俺が死んだ場所を見に行ったからだ、
きっとあそこで取りつかれたんだ。」


この真相は私には分からない。

でも、何かがあったのだろう。

その後の夫といったら、
おかしい言動が多くなったもの。

私の父親が毎晩枕に立つとか、
夢の中に喪服を着た人たちが迎えてくるとか。

何か後悔の念があったのかもね

最初の頃はいろいろ付き合って
何かにとりつかれたのかしら、、なんても思っていたけど、
結局夫の言動だけで
特に大きな変化もなくそのまんま・・・


さて、
父のことだが、
亡くなった後処理が結構タイヘンでした。

自宅には差し押さえの通知がいっぱい来ていたし
他の土地にも同じように・・
債務額も初めて亡くなってから明らかになり、
相続放棄できる猶予が僅かの3ヶ月だったから、
この3ヶ月で書類のチェックと調査に駆り出し

結論は

そんなに亡くなるまでもない額にまとめることが出来た。

確かに時間と労力はかかったけど、
早く父からちゃんと相談受けてれば
片付けることが出来たのになぁ・・・って。

父は自分が亡くなれば全て保険でチャラになり、
資産だけは残るものだと信じていたらしい。

でも、それは間違い。

債務は住宅ローンでもないから、
保証協会は受けていなく
全て自己責任、つまり担保があるから保険も要らない内容のばかりの債務だった。

だから、それを引き継ぐ相続人もそのまま債務と一緒に
資産も引き受けることになるわけだ。

しかし、
それなら、必要のないものは全て切り捨てて
圧縮すればいいだけだ。

こうすれば、
父は死なずに済んだはず。

でも、父はこれを知らずに亡くなった。

寡黙な人は尊いが
言わなくては分からない事って沢山ある。

何も言わないで分かってもらおう、なんて甘い。

死ぬ気になるなら、
何でも恥さらしたっていいじゃないか。

自分で責任とって
家族を守ろうとするのなら、
それを見届けてから死ぬべきではないだろうか・・

人生は楽ばかりじゃない、
それは誰でも当たり前。

私たちは先祖から、何かお題をいただいている。

自然の力に動かされている。

これは自分ではどうしようもないこと。

試練に立ち向かって地道に歩み
小さな喜び見つけて明るく笑うこと

悪い運気のときも
良い運気のときも
やることはいつも同じ。

決して投げてしまってはいけない。

人を恨むばかりでは何も始まらない。

自分の不運さに嘆くばかりでは進めない。

全てを請け負って立ち上がり
そこに喜びもきっとある。

そういうもの見つけて生きていくこと。

日本の社会だって最後までは見捨てていない。

探せばいくらでも救済の道があるのだ。

だから、
自然に朽ちるまで静かに笑おう。









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Last updated  2004.07.24 19:37:55
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日美子@ Re:してはいけない質問(04/10) China Roseさん おひさですっ。 元気なコ…
China Rose@ してはいけない質問 「質問マナー違反」ということでは、私も…
日美子@ Re[1]:2億☆稼いだカリスマ主婦☆(04/08) OXの匠さん こんばんわぁ~~~。 お元…
OXの匠@ Re:2億☆稼いだカリスマ主婦☆(04/08) おや、久しぶり-元気? 最近は親しい人…
OXの匠@ Re:再び・・☆☆浮気のカラクリぃ♪(02/03) 今年はなんだか忙しい。雪に埋まっている…

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