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カテゴリ:本の感想 作家別-や行
ぶたのぬいぐるみが生命を持ったら!?見かけはかわいいぬいぐるみだが、中身は知恵も分別も人一倍ある中年男・山崎ぶたぶた。義母(?)の代理でカルチャースクールのエッセイ講座に通うことになったぶたぶたが、仲間の生徒たちの人生に温かな波紋を広げてゆく…。くすっと笑えて、静かな感動が残る―ご存じ超人気シリーズ新作が、書下ろしで登場。 ”ぶたぶた日記”はじめ タイトルに ”ぶたぶた~”とある このシリーズ 書店で見つけておもわず うそでしょう~ と固まっていました。 一人で固まっているのもつまらなかったので 呼びにいって 本のタイトルを見せながら 「ねえ ねえ 私に黙って日記書いて おまけに出版したりしていない」 「・・・・あのね。 おいらは たしかにぶたさん体型かもしれないが 文才はないぞ」 「 そうだよね」 (ちっ 原稿料 たかっちゃろうと思ったのに) と相も変わらず訳わかんない会話をして 購買意欲を減退させようとこころみるも 「この本は私が買う運命なんだわ」と 訴えるがごとく 手がこの本を離すことを拒んでました。 しぶい中年声のブタさん そうきたら 紅の豚ことポルコ・ロッソ (森山周一郎氏voice~) しかし 本編の主人公 山崎ぶたぶた は 分別のありそうな落ち着いた声の持ち主 その声にふさわしく 仕事にも就き(え~) 家族を持ち(美人の妻に二人の娘←人間) 中身も知恵も分別も料理の腕前もある バレーボールくらいの大きさの 愛らしい ぶたのぬいぐるみ 変なおはなしではありますが 変な話ではありません。 あれっ なんて書けば ぶたのぬいぐるみが飲み屋に入ってちょっと一杯なんて ふざけるな~ と思われる方には おすすめできませんが しいて 言うなら マンガなんかで いきなり登場人物が 犬になったり猫になったり 尻尾と羽がでて 小悪魔になっても 平気な人なら もしくは ソフトバンクのホワイト家族の 北海道犬が心底お父さんにみえてるならグ~ 物語は 各章において カルチャーセンターの新規開講した 「エッセイ講座」の受講生達の目を通して 山崎ぶたぶた氏との交流がつづられます。 みんな それぞれに誰しもがもちうる 心の痛みというかトゲをかかえていたのが 心優しくひかえめな 山崎ぶたぶた氏と 時をともにするうちに あれあれ いつのまにやら すこしだけ心が軽くなってくる といったエピソードがちりばめられています。 山崎ぶたぶた氏の スリリングかつ華麗なる思いやりある活躍が 楽しめますよ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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