|
カテゴリ:本の感想 作家別-や行
2~3年目に NHKのTV版を とびとびに見て
最後の 読者投稿における逸話の 意味がいまいちわからなかったのと つい最近 映画版をみて 人間関係やら なにがクライマーズ・ハイなんだか わからなくて 数年越しで やっと原作読みました。 ~85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者らの濃密な一週間。会社や親子など人間関係を鋭く描いた新境地作品。 1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは──。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。~ 通常 映像化作品を観てから 原作を読んだ場合 そこで 満足するものですが 今作品では せめてTV版ぐらい 再チェックしようかな という気持ちになりました。 世界最大の飛行機事故! その取材、その日航全権デスクの任をまかされた 主人公悠木をとりまくのは、 航空事故の墜落地が他県であってくれと 思ってしまう自分の記者としてのゆらぎ 自分の生い立ちを起因とする 我が子との確執 「社長派」「専務派」と別れた 社内派閥抗争の駆け引き 事故当日 共に山をのぼるはすだったのに 路上で倒れていて安西の安否 全権デスクとして 事故にどう向き合うか 正しいのか否か 刻々と迫る決断 情報量がはんばじゃない要素の中で ひとつひとつの要素が ひもとかれていくのは 圧巻でした。 これを 尺のあるもの(ドラマ、映画)に 全部詰め込むのは無理だろうなと、、 映像でしか表現できないものと 小説でしか表現できないもの その違いを かみしめるとともに 補いあうことの 楽しみも観じていました。 ワクワク 物語を読み進むとともに 記事が作られ 紙面に組まれ 印刷に向かう臨場感に酔いしれる一方 新聞報道の意味とはなにか それを読む(受けている)自分は 何考えているんだろうかと しばし 考え込んだりもしました。 TV版 DVD 2005年放送 映画版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本の感想 作家別-や行] カテゴリの最新記事
|
|