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カテゴリ:本の感想 作家別-ま行
”ビブリア古書堂~”
表紙の物静かな女性の姿とズバリ! タイトルに惹かれて読んだ作品 古書店を舞台にはしているけれど 安楽椅子探偵ものともとれる 探偵役は とある事情で入院しているビブリア古書堂の 若き店主、栞子さんで 超本好きだけれど ひどい人見知り そして助手役は これまた子ども時代のとある事情で 本が嫌いではないのに”読むこと”ができない大輔 彼は家にあった古書の謎を栞子に紐解いてもらった ことを縁にビブリア古書堂に店員として勤め始め 店に持ち込まれる古書、相談話の橋渡し役として 病院を往復♪ 古書そのものの逸話もさることながら 古本一冊一冊が持ち主を変える間に 様々な物語が生まれ 謎もかかえていく それを古書の知識は並大抵でなく、 本に対する愛情、模索も尋常ではない 栞子さんが解き明かしていく 各章のタイトルに使われている古書を まるっきり知らなくても(私だ!) 十二分に楽しめて、またその紹介されている 作品を読みた~いと思ってしまいました。 希少本や古書にまつわるうんちくも マニアックすぎることなく ほどよく物語にからめてあるところが 魅力倍増でした。 ただ最後のお話で栞子さんの印象が なんというか ただの楚々とした女性というんじゃなく、 見方を少し変えると 頭の回転がよすぎるゆえに 無意識ながらも かなり計算高い印象に変わったのが ちょっと残念でした♪ 大輔君 縁をもっておくのはともかく 就活は続けておいた方が いいと思うよ
<内容> 鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは”古書と秘密”の物語。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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