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カテゴリ:美術にまつわる話
歌川国芳展(全編)に行ってきました♪
大昔、某百貨店の画廊配属だったので 浮世絵のイメージと言えば 画商さんが”売れ筋”として持って来てた 美人画、役者絵、風景画が浮かび 絵師を思い浮かべると 歌麿、写楽、北斎、広重、通好みで英泉 去年 "江戸時代にスカイツリーが?!”と 話題になった歌川国芳の名前が 出てくるのは私の乏しい知識では 随分後でしたが これからは北斎の後に即思い出せる! と断言できる楽しい展覧会でした! 会場はさっぽろ芸術の森美術館 遠いのが玉にきずですが 前面に池がある瀟洒な美術館です。 中に入ると 猫様がご案内♪ 前編の主題は「花の大江戸、洒落と粋」 役者絵、美人画、風景画、戯画 風刺画、妖怪絵とてんこ盛り さらに嬉しいのが全作品に絵解きパネルが ついていたことです。 絵の場面の説明や絵の中に織り込められた 模様の意味などの細かな解説が 浮世絵という江戸時代のグラビア(?)の奥の深さを これまた楽しく教えてくれていました。 美人画は正直に言うと2〜3パターンの 表情しかなくて、国芳先生、あんまり乗り気じゃ なかったんじゃと邪推してしまいましたが 歌舞伎の舞台から草を得た舞台絵などの 宮本武蔵と巨鯨 波のうねるような描写や雨、雪などの表現は 今の3Dも真っ青の迫力で 人の想像力の豊かさとそれを表現しようとする すさまじさが伝わってきました。 そして妖怪絵 相馬の古内裏 おどろおどろしい絵なのに巨大骸骨は どこかユーモラス♪ でも恐ろしさは 少しもそこなわれていない! どの妖怪もかわいらしさと愛おしさに あふれていました。 そして一番テンションがあがったのは 戯画でございました。 里すずめねぐらの借宿 可愛らしいすずめさんたちですが、 あれ〜〜 解説: 弘化2年(1645)の暮に吉原は焼け、仮宅(仮営業所)での営業が許可された。その宣伝をしようにも、天保の改革以降、遊女絵は禁止されていたため、仮宅を描くにあたり、遊女や客の姿を雀に擬人化して対処した。翌弘化三年閏五月、掛名主の渡辺庄右衛門の検印を雀の羽織の紋のように押したことが問題となり、「遠山の金さん」で知られる北町奉行遠山景元が渡辺を罷免するに至ったという、いわくつきの戯画である。 おやおや 酔っぱらいさんたちも♪ 5月30日から始まる後編も楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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