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ひつじの日常

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2014年12月30日
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カテゴリ:暮らし

Y邸で採用した「土壌蓄熱暖房」は、1階の床全体が暖かくなるので、いわゆる「温度のバリアフリー」を実現できます。 少なくとも1階は部屋ごとの温度差がほとんど無い空間となります。

住宅内の温度差が大きいと、生活にどんな支障がおきるのでしょう。




冬の入浴:血圧の変動で起きる「ヒートショック」に注意
2014年12月24日
毎日新聞

自宅で入浴する際の事故が高齢者を中心に増えている。主な原因は温度の急激な変化により血圧が大きく変動して起きる健康被害「ヒートショック」だ。ヒートショック関連の入浴中の死者は推計年間1万7000人に上り、冬の被害が多い。どうすれば、安全な入浴ができるのか。

◇血圧上昇と低下
ヒートショックはなぜ起こるのか。暖房をしていない脱衣室で衣服を脱ぐと、寒さの刺激で血圧が急激に上がり、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中の原因となる。さらに、温かいお湯につかると血管が拡張して、血圧は急激に下がる。

ヒートショック イメージs-.jpg
毎日新聞より

◇年1万7000人死亡
同センターは、全国の消防機関に行った調査で2011年の搬送者数を基に死者数を推計したところ1万7000人だった。同年の交通事故死者数(4611人)の4倍近くになる。このうち、65歳以上の高齢者は1万4000人とみられる。


都道府県別入浴事故発生率.jpg
毎日新聞より

都道府県別高齢者の入浴事故発生率(表)を見ると、暖かい沖縄は当然事故率が低いのだが、次いで北海道のような最も寒い地域での事故率が意外にも低いことにお気づきかと思います。

これは、北海道の住宅が「寒くない」ためです。北海道の住宅業界は様々な苦労を重ねてきた結果、本州とはやや違った仕様での家づくりを進めています。断熱や暖房については意識が高く、ヒートショックが「起こりにくい」環境を住宅内に実現しているようです。

表の中で、西日本の事故率が高いのも、断熱に対する意識が低いため、ヒートショックが起こりやすいのだと考えられます。

また、東京都の事故率が高いのも、古くからある住宅の断熱性能が高くないためです。
住宅の業界の笑い話として昔からあるのは、「寒い北海道の人が、北海道より南にある暖かいはずの東京に引っ越すと、なぜか風邪をひく」というものです。それだけ、本州の人々の断熱に対する意識は低いのです。

関東以南での新築であれば、断熱性能を出来るだけ高くすることで、あまり暖房をせずに、低い光熱費で快適に暮らすことを目指すべきです。もっとも「3.11」以降、関東の省エネ意識は、中部や関西が比較にならないくらい高まったとも言われていますが・・。

では
断熱性能が低い既存住宅での対応はどうすれば良いのでしょう。
再び毎日新聞を引用します。

・すぐにできることは、浴槽にお湯を張るときにシャワーを利用すること
・高い位置にあるシャワーからお湯が出ることで、浴室全体を暖めることができる
・脱衣所や浴室を暖房で暖める
・食事直後や飲酒時の入浴を控える
・夕食や日没の前に入浴する
・あまり長湯をせず、お湯の温度は41度以下にする



建物で出来る対策を考えると、最も暖気の逃げやすい「窓」を二重窓に改修したり、耐震改修などと同時に壁の断熱材を見直すなどの方法があります。床下の断熱材も一つの方法です。

断熱改修が難しい場合は、脱衣室やトイレの暖房も考えてはどうでしょう。
光熱費は掛かりますが、より安全に暮らすことが出来ます。






http://kato-kazutaka.com/









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最終更新日  2014年12月30日 18時18分09秒
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