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ひつじの日常

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2015年03月15日
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カテゴリ:暮らし 健康

高齢になると足腰が弱くなってきます。

畳の上に敷いた布団での寝起きも辛(つら)くなってくるので、ベッドにしましょうね、などと周りは勧めます。

畳や床に座ることも当然負担なのでそうなってくると家族は椅子を用意してあげるでしょう。

この時、高齢者のためと思って座面の高さの低い椅子を購入すると、今度は立ち上がることが大変になります。

椅子から立ち上がるという若い人にとって何でも無い行為であっても、足腰の弱くなった高齢者にはひと仕事なんですね。



トイレの便器を使用する時も同じです。

トイレの便座の高さは、ダイニングチェアなどに比べても若干低いので、洋便器というのは座ることが出来ても立ち上がるのに力が必要な「イス」ということになります。



洋便器の座面の高さ だいたい42センチくらい

ダイニングチェア  だいたい43センチ~45センチくらい

ソファ       だいたい38センチ~40センチくらい


おおよその目安です。

メーカーによっても様々です。

また製造国によっても考えは違います。骨格の違いもありますし、靴を履いて座る国と素足で座る国では、当然座面の高さが違ってきます。



TOTOから発売される「トイレリフト」は高齢者の便器からの立ち上がりをサポートするための機器です。

トイレリフト|トイレ 01.jpg


便器の両脇の手摺が目立ちますが、その下にある白い箱の部分に駆動部が有り、スイッチをいれると便座が上がる仕組みです。

座ったままスイッチを入れると、人間が座ったまま便座が上がり、立ち上がりを補助する、というものです。


トイレリフト|トイレ 02.jpg


手摺は上がりませんよ。

便座が上がり、座った人が手摺に力を入れることで、高齢者でも立ち上がることを楽にしています。

より立ち上がりをサポートするために、便座を斜め方向に上げる機能もあります。


トイレリフト|トイレ 03.jpg


便器無しのこの設備だけで 税抜き17万5000円 という設定ですので設置対象はやはり高齢者が利用する施設が中心となるのでしょう。

高齢者のトイレの利用を介護者、介助者がケアするのは体力的にも大変で、それでなくても介護者の皆さんは腰を痛めた方が多いので、導入されれば施設職員の負担を軽減できる、という考え方も出来ます。



住宅には少しヘビーな機器かと思われるでしょうが、今後介護や介助に肉体をサポートする機械やロボットのような機器がどんどん活用されるようになるでしょうから、そういった介助支援用ロボットスーツと同じような捉え方をしても良いのでは無いでしょうか。


移乗介助支援用ロボットスーツの例
HAL(CYBERDYNE株式会社)

HAL.jpg


介護や介助には利用する側、支援する側 双方から ロボットとの共存が求められていると思います。

元気な人達はそれを奇異なものとして遠巻きに見るのではなく、また贅沢なものとして排除するのではなく、双方に必要とされていることを理解して積極的に受け入れていくのが良いのではないかと考えますが、いかがでしょうか。


PALRO(パルロ).jpg

コミュニケーションロボット「パルロ」PALRO







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丹羽かずたか
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最終更新日  2015年03月15日 22時30分21秒
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