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カテゴリ:【小説】十太夫先生お日向日記
数日後・・・
「やっておしまいなさいと言ったが なぜに日本橋の欄干に吊り下げて顔かたちが分からなくなるまで殴るのじゃ 死ぬ寸前だったそうではないか」 美和姉さんにぶりぶり怒られているのはステとヒロイ、そして是川厚真だった 美和姉さんの横にお蝶が居た 「そりゃ、あっしらだって途中まで上手くやっていたんで」 ヒロイが言った 「聞いておったわ。お蝶も幽霊の真似などしての。それは楽しかったと」 お蝶は今岩瀬屋敷に住んでいた。美和姉さんはお蝶を外で暮らさせたくなかった 手元において落ち着くまで看たかった 呪詛などをしようとしている者は、自分を殺そうとしている者なのだ 時折面白いから来い来いと是川厚真がお蝶を連れて行った 最初は心配だったが、帰ってくると面白がって 「もう、あたしを本物の幽霊だと思って女達の怖がる事怖がる事 しかしあんな女達と同じに思われていたなんて、あたしは悔しくて悔しくて 面白いですよ、お姉さん」 などと明るく話すお蝶の姿に安心していた そして妙に器用で歌や踊りも出来るお蝶を家に置く事にした お蝶の幽霊を他の女のところに出して女っ気を無くして、 最後にその男のところに出て苦しめると云う筋書きだったのだが その男のところにお蝶の幽霊が出る暇もなく “なぜに日本橋の欄干に吊り下げて顔かたちが分からなくなるまで殴るのじゃ” という事になった 「自業自得ってなもので」 ヒロイが続けて言った・・・びくびくしながら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/10/13 11:04:27 PM
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