ミニ万博・暑苦しい井戸端会議
今日の午後もフランス語の授業だった。しかしかなりの暑さ(31度)プラス湿気(65%)もあって、先生も生徒もやる気ゼロ。私は5分ほど遅れて教室に入ったのだが、誰もまだ居なかった。その後ポツポツと30分くらいかけて生徒が入ってきたけど、全員女性。ちなみにラストは先生。さすがフランス人?女性だけが集まると、どこの国でも、だらだらとおしゃべりが始まるのは一緒だろう。今日はいつもより輪をかけてひどかったので、ごく一部を紹介。ベトナム「暑いね~~!!ベトナムがこの暑さなのは、4,5月なのよ~~、日本は?!」(←この人はいつもテンション高い)日本(私)「う~ん、7、8月よ。普通は。フランスと一緒」(←この人はいつもぼーっとしている・・らしい)マダガスカル「あなたは2003年の夏、フランスにいた?酷かったわよね~・・またあんなだったらイヤだわ、ほんと~~」(←この人はいつもアンニュイな雰囲気のマダム)たぶん、この質問は私にした・・と思って答えようとすると、ベトナム「私はいなかったよ!!でもたくさん老人が死んだんでしょ?!!扇風機買わなくちゃ~~!!」フランス(先生)「そうね~、死者がたくさんでたのは、だれも予想していなかったせいもあるらしいけど。今年もあれくらい暑かったとしても、みんな準備万端でいるだろうから、あんなに酷いことにはならないと思うけどね~」インド「私の国、今45度くらいよ。だからこんなの全然暑いうちに入らないよ」みんな「45度~~?!ぎえぇぇ~~!」ロシア「でも、てことはあなた(インド)は、冬は全然だめじゃないの?」(←この人はいつもクール)インド「うーん、夏のほうが得意なのは確かね~、あ、インドの写真、みる?」(←この人はいつもインドのお菓子やつまみ、写真などを持ち歩いている)ベトナム「みんなは~?暑いのと、寒いの、どっちが好き~~?」誰も返答しない。仕方ないので、日本(私)「どっちもやだ。」ベトナム「あはは・・・・・・。」マダガスカル「私昨日、電気屋でエアコンの予約してきたわ~。売り切れたらいやだもの」ロシア「私はカルフール(大型スーパー)で扇風機かったわ」ベトナム&フランス「いくらだった?!」ロシア「38ユーロ、機能なんかの面から見て、高くはないと思うわ」ベトナム「あ、それ!みたみた、この間、お店で!強さの調節が3段階のやつでしょ!!」一方がこの扇風機の値段について話しているのに、マダガスカル「最近のような暑さだと、着る服にこまっちゃうわ~、なんだか」マラケシュ「あら?どうして?今日の白のドレス、素敵じゃないの」(←彼女は無口、というか何かすべてを悟っているようなかんじ)マダガスカル「これね~、胸の部分が少し開きすぎなのよ。それにこの前買ったサングラスとの相性もいまいちだし・・」ベトナム「あ!胸といえば!昨日のテレビ、整形のやつ、見た?!!あれって最悪~」マダガスカル、いきなり整形の話に変わって、ちょっとムッとしている様子。でも負けずに、マダガスカル「私、整形する人だけは理解できないわ~。私は私の胸とお尻でいいわ~」ちなみにこのマダガスカルのマダム、スタイル抜群である。日本(私)「そりゃ~、あなたが満足しなくて、誰が満足するっていうの・・」と、ムッとしたマダガスカルの機嫌を持ち直そうと気をつかってみたのに、マダガスカル&インド「そうね~・・、あなた(私のこと)は、整形とか考えるの?」 ・・・って、どーゆー意味だ(怒)フランス「それにしても、あなた(インド)、髪が長いから、よけい暑いんじゃない?」インド「だから~、私は慣れているから全然平気なのよ~。あなた(日本)の髪、中途半端な長さで、なんか暑そうね~」腰までの髪の彼女に暑そうと言われてしまった・・私、ひょっとしてやられキャラ?日本(私)「うん。暑い。でも結うには短すぎだしね~」フランス「じゃ、ヘアバンドみたいなのしたら?ほら、化粧落とすときみたいなの」日本(私)「あれ、すごく老けてみえるから、やだ」フランス「うふふ。あなた(私のこと)は、快適さよりもおしゃれを優先するのね~」日本(私)「うーん・・そう・・だけど、快適さも欲しいし・・・」マダガスカル「私の職場にも、こういう曖昧な返事の人が多くて、よくわからないわ~」 がーーん。もしかして私、いじめられてる?(笑)フランス「・・・・それにしても暑いってゆうか、蒸し蒸ししてて、授業やる気にならないわね~。暑さで生徒みんなが来なければいいなぁ~とか思ってたわ、さっきまで」 先生、正直すぎ。インド「そういえば、昨日の音楽のお祭りも、下手な音楽が暑さをいっそう盛り上げていたよね~」注)21日は、フランスは音楽のお祭りの日。町のいたるところで音楽の演奏やライブが行われていた。あなた、暑さ平気といいながらけっこう毒吐いてるね・・。ロシア「私もやってらんなくて、23時には家に帰ったわ」ベトナム「先生~、今日なにするの?ゲームでもして終わりにしない?」マラケシュ「そんなものするなら、今すぐ帰るわよ、私は」ってゆーか、一時間以上井戸端してるのに、それは帰る理由にならないのですか。インド「この前、偶然あった、あの辺に住んでるの?」来た!いきなり私への質問だ(この前偶然インドの彼女と会ったから)。ベトナム「え?どこで会ったの??」マダガスカル「あ~、私、引っ越したいわぁ~」日本(私)「家の近く」ロシア「上の住人の騒音がうるさくて、私も今のところに満足できないわ」マラケシュ「昨日は音楽祭だったから、うちの近所もうるさかったわ」フランス「さ、出席とりましょうか。カードにサインしてね~」・・・会話の収拾がつかなくなってきたところで、ようやく授業開始。と、思ったら、フランス「あら、もうこんな時間?休憩時間よ~。コーヒーでも飲みましょう」あの~、さっきから休憩しかしてないような気がするんですが・・。たっぷりの休憩時間の間もがんがんに会話は続き、ようやくホントに授業がはじまったのは、終了50分前。しかも、フランス「暑いから、今日は早めに終わりましょう~」とかいって、終了15分前にはみんな帰っていった。 あれ?私、何したっけ?この3時間の記憶が空白なんですが。何が暑苦しいって、このミニ万博のような会話である。井戸端会議にだって、お国柄がけっこうあらわれていて、面白くもあるけれど。一番お国柄があらわれてるのは、そんな暑苦しい会話を覚えていて、こうして日記にうっているこの私だな・・とちょっとヘコんだりもする。