クルマのフリマ in フランス
日曜日、車を見に行ってきた。もちろん、前回書いた「ごみ箱車」の後釜をみつけるため。当初、ファミリーカーの新車を買おうという案もあった(主に私の希望)のだけど、そば茶はローンを組むのを毛嫌いしていて、どーーしても一括でなきゃイヤだといわれた。なんでそんなにローンがイヤなのかなぁ~?過去になにかあったか?(笑)私「ローン組まないのなら、この先もずーっと中古車人生??それはイヤだよ!私は車の国(日本)からやってきた、オートマ、エアコン、エアバック、カーナビ、当たり前の人間なのよ!!」と、ちょっとオーバーに嘆いてみた。そば茶はちょっと黙っていたけど、そば茶「ローン組んで買う車は、本当に欲しい車だけ!そんなのはすっごく高いから、今はまだその時じゃ~ないの。」ほ、ほ~~う?一体どんな車狙ってんだ???私「参考までに、いずれローンで買う、その車はどんな車なの?」そば茶 「トヨタのおっきな四駆」 大却下!!!・ ・・・ま、この件で数年後にもめることになるだろうけど、いまそんなことで揉めてもしかたないので、保留にしておく。(でもトヨタの四駆が“キメ車”はやだなぁ~)そんなわけで、一括で買うなら中古車になってしまうので(涙)、またまた中古車を探す旅にでた私たち。とにかく、中古車に狙いをさだめ、新聞の個人広告や、中古車屋の広告などを片っ端から読み漁った一週間だった。そして、いくつか候補もあがっていたけど、 これっ!というのが見つからず、最初に書いたように、日曜日、車を探しに“車のフリマ”みたいなものに行ってきた。これは毎週日曜日に、ちょっと大きめのショッピングモールの駐車場で開催されているもの。フランスは日曜日はほとんどの店が閉店なので、こうやって駐車場を活用しているわけだ。システムは、本当にフリーマーケットみたいなかんじで、「自分の車を売りたい人」が、参加代として14ユーロ払い(誰の懐にいくのだろう?)「中古車を買いたい人」が、わさわさと集まってきて、じろじろと車を見る。車のフロントガラスのところに、値段や年代、走行距離、などなどが書いてある。交渉が成立すれば、その場で契約をしてしまうこともあるらしい(早いもの勝ちだからね)。まさに車直売のシステム。その場で値引き交渉したりできるし、前の持ち主を直接知ることができるわけだから、いろいろな情報も得られて、けっこういいじゃん♪と思っていた私。だが・・ 「甘い、あま~~い!!」と、前回も登場した車関係の仕事をしている、車のベテランのそば茶の友達に一蹴されてしまった。なんでも、ここは海千山千の“その道のプロ”が集まる“中古車の戦場”だとか。たしかに良く見ると、けっこうコワモテのおっちゃんが“いかにも常連”というかんじで隣の売り人とビール片手にワイワイ話したりしている。例えば、我が家の「走るごみ箱」、現在なんとかかろうじて動いているような車を“タダ同然”の値段で買取、適当に修理して、けっこうなお値段で売りつけるような裏道のプロがいっぱいいるんだそうだ。そういう人が、“いかにもちゃんと手入れして僕が乗っていた愛車で~す”という顔をして、この車のフリマに来ているのだ。私やそば茶みたいのが、のほほ~ん♪とやってきて、「わぁ☆けっこう安くていい車がいっぱいあるじゃ~ん!(←私が言ったセリフ)」とかいってはしゃいでいたりしたら、 ねぎしょって、鍋もって、ガスボンベも蓮華も用意してやってきたカモ中のカモってところだろうか。そば茶「あぶない、あぶない。まただまされるところだったよ~僕たちだけで来たら!」というわけで、今回は、助言者として、その車のベテランの友人に同行してもらった。そば茶とその友人とで何台かの車に目をつけて、現在の持ち主といろいろ話あったりしていた。私はといえば、車のことなんか全然知らないし、言うことといえば、「この色きら~い。」とか、「エアコンついてないのぉ~?」くらいで、はっきりいって邪魔以外の何者でもない・・ということで、交渉の場からは追い出された。まぁ、私にしたって、車用語なんて日本語でも知らないんだから、フランス語じゃぁ、チンプンカンプンだし、コチュ(赤子)も退屈しちゃうしで、その場にいてもしかたない。退屈しのぎに、ベビーカーを押しながら、50台くらい並んでいる売車を、見てまわった。う~ん、確かに、みなさん厳しい顔して交渉中。ワンピースでベビーカーで日本人の私は激しく浮きまくっていた・・と思う。結局、そば茶は2台、まぁまぁ良さそうなのを見つけたそうだ。でも、今日のところは持ち主の連絡先だけを聞いて、買いはしなかった。そば茶友人いわく、「今日買っても、たいして値引きできない。ほかの客もいるからね。ここには、売りたくて仕方ないのになかなか売れない車をもってくる人が多いから、来週あたりに電話すれば、かなり値下げしてくれるよ。まだ売れてなければね、わはは。」・ ・・売りたくて仕方ないのになかなか売れない車・・・? 全然買いたくないんですけど、私たちも。こんな調子でちゃんとした車をはたして手に入れることができるのだろうか・・?日本のちゃんとした中古車ディーラーを、懐かしくせつなく思い出す私である。