「滅却心頭火自涼」 (文字&水墨画)
*:. 「滅却心頭火自涼」 2008.7 .:*読み方:しんとうめっきゃくすればひおのずからすずし意味:暑さなら暑さ、苦悩なら苦悩に同化しろ久しぶりに禅の言葉です。戦国時代、甲斐の武田家を滅ぼした織田信長は、恵林寺にいた快川紹喜(かいせんじょうき)和尚に怒り、寺を焼き払うよう命じました。快川和尚は「安禅は必ずしも山水を須(もち)いず、心頭を滅却すれば火自ら涼し」と唱え、炎に身を投じたといいます。これは禅の修行をすれば、火の中でも平気になるという話ではありません。もとの句の意味は「坐禅には静寂で涼しい場所が必要なわけでない、無我無心の境地であれば炎暑も気にならず、涼しくさえ感じられる」というものだそうです。直面する苦悩から逃げるのでなく、暑さなら暑さ、寒さなら寒さを徹底して自分に同化させてしまえば苦悩はおのずと消滅する、という禅の考え方。「苦悩」からすごく逃れたい気持ちはありますね・・・。色んなことが重なってしんどい場面もいくつもあります。どんな場面でも、無心になって目の前のことに集中していくと「苦」ではなくなっていくんです。皆さん、こういうときこそ趣味は大切ですよ。今回描いた花は「ノウゼンカズラ」です。近所にも夏の間、咲き誇っていました。ハイビスカスに少し似た感じの花です。☆参考文献☆ふっと心がかるくなる禅の言葉**★** こちらのサイト様に「書」と「フラワーアレンジ」作品を載せてもらっております。*9月30にこちらのサイトは「休止」されます。8/28 書 『 あまざけ 』