嗅覚障害:気付き 『香り』について
嗅覚を失っていた期間・・・それは、『海の中に深く沈んだような、静かな世界』でした。音じゃなくて、香りが無くて『静か・・・』って、おかしくない・・・?って思われるも知れませんが、人間の五感のうち嗅覚と味覚からの刺激、2つが無いのでやっぱり『静か』でした。最初、『嗅覚は戻りません。』と言われた時、料理教室も開催していたので、正直『あぁ・・・やっちゃった。どうしよう・・・。』と思いました。・・・・が、同時にホッとしている自分がいました。実は2,3年前から私は車を運転するたびに、事故で両足を失くす感覚に怯えていました。今年になってからは事故が起こったら、一番に誰に連絡をしたら良いか、両足がなくなっても料理教室を続ける方法を具体的に考えていたくらいです。私が足について心配していたのは、近しい友人達も知っている事柄です。なので、今回『両足』ではなく『嗅覚』を失った事で少し『ホッと・・・』したのです。物理的に失った物はアーユルヴェーダ医学でも戻せませんが、嗅覚は失った理由がアーユルヴェーダ医学では明白なので、治療も可能です。嗅覚を失ったと同時に、事故で両足を失う恐怖もなくなりました。おかしな話に感じるかも知れませんが、自分が2,3年前からうすうす感じていた『違和感』を、今回『現実』として受け取った・・・ということです。今、嗅覚を失ってから取り戻していく過程で、いろいろと面白い体験をしています。まず、嗅覚が戻ってきたときに、『初めて匂いがするものって、なんだろう・・・』と思っていました。・・・匂いは、薄紙を1枚1枚はがす様に、少しずつ戻ってくるのでした。あまりの『少しずつ・・・』かげんに、本当に匂っているのか、それとも匂っていると思っているだけなのかどうか判らなくなる時もあります。具体的に言うと、スパイスの『シナモン』の匂いをかいだ時、その物体の匂いを知っているので、『シナモン』の香りを感じていると『思っている』のか、本当に『香っている』のか、頭で考えてしまい瞬時に判らないのです。こんな事を考えている時、本当に自分自身の中に【香りのひきだし】という、記憶をたくさん持っていることに気が付きました。私は、『香り』は記憶から作り出し『香り』として体感することもできる・・・・と思いました。人間ってすごい・・・(*^_^*)そして、五感という、実に頼りないものに依存して暮らしているのかも良くわかります・・・・。もうひとつ、香りについてですが一度はっきりと『香った』事がありました。それは一瞬で香り、一瞬のうちになくなりました。これについても、はっきりと香ったわりには、自信がありません(^_^;)なぜなら、以前から私はよく『そこには無い、香りに包まれる・・・』体験をしているからです。これもまた判りずらいのですが、仕事をしていて、急にその部屋中に甘いお香の香りが広がり、他の人には判らず、私だけが感じる香り・・・。という体験があります。現実の香りなのか、私だけが感じる香りなのか・・・嗅覚が無くなった今、その判断がうまくできないのです(^_^;)ただいま、アーユルヴェーダ治療のひとつ『ナスィア』の家庭療法中です♪味についての気付きは、また次回に・・・(*^_^*)sora Berry Moonアーユルヴェーダ料理教室東京都板橋区でアーユルヴェーダ料理教室を開催していますブログランキングに登録しました。クリックお願いします。人気ブログランキングへ