あぁ…なんか嬉しい。




どうしようもないくらい、好きな人がいることが、すごくすごく嬉しい。




今日、ずうっとずうっと、夢の内容が忘れられない。

だって、あんなにいっぱい…一緒にいたんだもの。

そんな簡単に忘れられるわけ……ないでしょ。




素直になって…………私の気持ち。




周りがどう思う、なんて、

周りが、環境がどうだ、なんて、もう関係なかった。

だって好きなんだもの。

ただそれだけ、なんだもの………。




好きな人と、早く会いたい。

だから、そのために、綺麗になりたいって思う。

もっと。もっと。



旅行行くときのためも、もちろんあるんだけど、

私は、ただ、好きな人の側に行きたいだけで、綺麗になりたいって…思うんです。



だから、胸を大きくするのだって一生懸命になるし、

化粧品選ぶのが楽しかったりするし、

『早く会えますように～』って願って、

その日が来るのを心待ちに…してる。



つんとした胸よりも、まるい胸になりたいのは、

なんかふわふわして、あったかい感じがするから。



本当は、あまえっコなあなただから、

まるくって、やわらかくて……。

優しく、触れてあったかみのある身体になりたい。







嫉妬は、もういい。

そんなことしたって、どうにもならないもの。

それよりも………もっと大切なことが、いっぱいあるの。




せっかく大好きな人がいるんだもの。

どんな形であれ、お互い想い合えるなんて、幸せだと思ったの。



お風呂の入り方も、変えた。

もっと綺麗になりたいから、綺麗になっておくために。



化粧品も、変えた。

会った時に、『あぁまた会えて良かった…』そう思って欲しいから。



せっかく愛しい人がいるんだもの、嫉妬するより優しくなりたい……。



そう、思えるようになったの。





嬉しくなってきちゃった。

あなたのことを好きなことが、嬉しくなってきちゃった。



夢の中で、ね、

私ずっと………あの人に甘えてた。

あったかくて、ドキドキして、甘い感情で、歯が痛くなりそう。

美味しいもの食べたときみたいに、頬が落ちそう。



胸がきゅっとなると、顔の輪郭の、下のほうが、

しびれたみたいに、おかしくなる。

のどの奥がきゅんと熱くなって、もうなんか…

この感覚全部、好きな人に知って欲しくなる。




あぁ～…………

会いたい…………



同じ気持ちよ。私もたぶん、待ちきれなくて…………



優しい目、してる。

すごく幸せそうな顔をするから、もっと、触れたくなる。



触れたら、どんなに好きか、いっぱい伝わる気がして。



だーいすき………。




せっかく、こんなにとろけそうに甘い想いなのに、

嫉妬なんて………もったいないでしょ。



甘くて、それだけで美味しいふわふわのロールケーキに、

ベジマイトをわざわざ自分で塗る真似しなくていいでしょ。



そう思ったの。





欲求不満なのかなんなのか、自分でもわかんない。

ただ、





もう、どうしようもないくらい、いっぱいいっぱいくちづけしてた。





そっと、あの人の手をとって、

私、自分のくちびるに、あの人の人差し指を持っていって、

歯を立てないように、そっとくわえた。



極上の飴を味わうように、あの人の指を、口に含んで舐めた。

……大好き。

どうしちゃったんだろう、私は。



深くキスするときみたいに、

ドキドキ、した。

口の中、あなたの指であったかい……。



瞳が、うるんでくる。

ただただ、寄り添いたくなる。

……大好き。



目が覚めた。

あんまりにも、あなたの腕の中があったかくて、

ものすごくドキドキして、目が覚めた。





……熱、もうないのに。

熱い、と思った。




まだ、外、明け方で暗かった。




大好き。

どうしちゃったんだろ。





もう、どうしちゃっててもいい。




大好き。