倉上慶太さん富士山登山中に急逝~大ショック
6月27日木曜日。昨夜、テレビで山開き前の富士山で遭難して亡くなった人が4人いるというニュースを流していた。そして山梨県側から登って亡くなった人の名前を見て仰天した。その人は倉上慶太さんだという。まさかと信じられない気持ちだった。38歳の若さである。彼は日本が誇る世界的クライマーである。海外ではヨセミテ・エルキャピタン「THE Nose]のロープソロ(2018年世界初)、国内では瑞牆山の「千日の瑠璃」初登攀(5.14aR/X,2015年)などの高難度クライミングを成功させ、国内外のクライマーたちに注目されてきたプロクライマーである。富士登山で急逝するような人ではないのだが、彼は心臓に持病があり、彼の心臓はいつ止まっても不思議ではない状態だったようだ。 倉上慶太さん以前に20分間心臓が停止したこともあり、医者から器具を埋め込むように勧められたが、それを埋め込むと腕が肩から上に上がらないと聞いて止めた。クライミング無しの人生で70歳、80歳まで生きながらえても自分にどんな意味があるか、脆い心臓を抱えてもクライマーとしての人生を生きたいという選択をしてギリギリの所でこれまでクライミングを続けてきていたという。何という決断だろう。でもすごく潔く、自分の人生を全うしたと思う。富士山八合目で彼の心臓は止まったのだろう。薄い空気や寒さも影響したかもしれない。とにかく稀にみる傑出した青年を亡くしてとても悲しいが彼は本望だろうな。私は彼レベルのクライミングにはついていけないが、以外にも彼は尺八を練習していて確か、師範の資格も取っている。尺八の話題で時々FBで会話し音楽の交流があった。もう尺八の話もできなくなって残念だ。心からご冥福をお祈りします。