林艮酔記　

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ。
これまた長い名前のＤＯＣＧ。

ヴィーノ・ノービレは「高貴なワイン」という意味で，
モンテプルチアーノは町の名前（プルチアーノ山町？）。

ちなみに，モンテプルチアーノという名の葡萄もある。
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ（アブルッツォのモンテプルチアーノ）
というのは，それ。アブルッツォは州の名前。

でもヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノの葡萄はモンテプルチアーノではなく，
プルニョーロ・ジェンティーレ。

さらにちなみに，プルニョーロ・ジェンティーレは，キアンティに使われるサンジョヴェーゼのクローン。
サンジョヴェーゼといわないのは，同じトスカーナで超有名なキアンティへの対抗心から？
それとも，サンジョヴェーゼじゃありきたりだから？

もっとちなみに，モンタルチーノという村もあって（ブルネッロ・ディ・モンタルチーノというＤＯＣＧがある），わたしゃときどきまちがえる。
　モンテプルチアーノ
　モンタ　ルチ　－ノ

ほんっと，何から何まで紛らわしい…


ワインの名：　ラ・ブラッチェスカ（アンティノリが買い取ったワイナリーの名だそうな）
ＤＯＣＧ：　ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ
生産者：　アンティノリ
生産地：　トスカーナ州／イタリア
生産年：　2000年
葡萄：　プルニョーロ・ジェンティーレ（の他に，シラーとメルローも入ってないか？）
種類：　赤


色は濃い。黒っぽい赤。とろりとしている。
香りはプラム・ミルク・スパイス・樽香の混ざった熟成香がふくよかで，とろけそう。
味は，これまたプラムのようなリンゴのような果実味と酸味，しっかりしたうまみ，若干の苦味と辛味，そしてかなりの渋み。

うまい！　つまみ不要。

ちなみに（またかい），ラベルの上部に見えるのは，剣を持った剣士の腕。
「七」ではない。（最初そう見えた…）