林艮酔記　

　

「この題ねらって買ったでしょ，このワイン」
「あえて否定しません」

スパレッティというつくり手の，キアンティ・ルフィーナ・リゼルヴァ。
2001年のイタリアは，けっこうおいしいのが多い気がする。

色は，濃い。

開けたての香りと味は，ボルドーみたい。
最近のトスカーナは，ボルドー流が主流のようで。
（サンジョヴェーゼの味わいも，その奥にちゃんとあるけど）

バニラミルク，腐葉土，インク…の香りが，もわん。
それから，かすかに花と果物と，コンソメ？

舌触りが蝋のように，どろりとろり。
酸味と苦味がしっかり。うま味もきちんと。
後味に，ほろ苦メロン？が長く…

これはやっぱり，和食は無理。肉系パスタでしょ。
ということで，隣の州のボロネーゼ（もどき）。
彩りと味わいと栄養を考えて，ほうれん草を投入。

「余ってただけじゃない」
「ともいう」

パスタの茹で上がる寸前に，わずかの時間差でほうれん草の茎と葉を投入し，
そのままソースの入ったフライパンにあけ，
ざくざくっとかきまわして盛りつけるだけ。

かすかな苦味が，このワインに合う。

ちなみに，
ふつうのボロネーゼのレシピにはあまりないようだけれど，
椎茸を入れると，うまさ倍増。

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ワインの名：ポッジオ・レアレ
ＤＯＣＧ：キアンティ・ルフィーナ・リゼルヴァ
生産者：スパレッティ
生産地：トスカーナ州／イタリア
生産年：2001
ぶどう：サンジョヴェーゼなど
種類：赤
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お値段は，ザ・ガーデン自由が丘で\2,000だったかな。