犬の遺伝的性格
前回の記事にREON課長さんから、ろろとひでき君のカップル成立?みたいなコメントを頂いたので、もし、ろろとひでき君の間に子犬が生まれたらどんな性格になるんだろうなんて想像してしまいました。怖がりと怖いもの知らずという正反対の2匹の中間で、バランスのとれた性格の犬が生まれそうですが、単にとても落ち着かない性格の犬が生まれそうな気もしますよ。というわけで、今回は犬の遺伝的な性格について思うこと。ひできママさんによると、あのひでき君も小さい頃は今と違ってビビリだったらしい。実はろろも小さい頃はビビリの性格はあったものの今と違って誰にでも寄っていく人なつっこい犬でした。でも今は前回書いたとおりとても警戒心の強い性格になってしまいました。ひでき君やろろに限らず、幼犬の頃と性格が変わった犬はたくさんいるはず。そうすると、幼少期の育て方になにか失敗があって、人や犬に警戒心を持ってしまったんじゃないかとついつい思ってしまいがち。しつけの本等でも盛んに「幼い頃の育て方が犬の性格を決定する」というようなことが書かれています。1番言われているのは、犬や人に警戒心を持つようになったのは、社会化期に犬や人に触れさせなかったのが原因だとする説明。我が家でもろろがこんなにシャイな性格になってしまったのは育て方が悪かったからかも知れないと後悔していたりもしました。でも最近思うのは、ろろのこういう性格はやっぱり生まれつきなんじゃないかなあということ。社会化期の経験不足で犬や人を警戒するというのはまだ分かりますが、普通の犬なら怖がらないだろう、バームクーヘンのかけらからアルミホイルまで、ろろは何でも警戒します。でも幼少期にバームクーヘンやアルミホイルに慣らせる練習をした犬はいないと思います。日本人はアメリカ人より神経質でアガリ症だという説があります。その研究によると、日本人とアメリカ人とでは、興奮を抑制する神経伝達物質セロトニンの機能に遺伝的違いがあることが原因らしい。神経伝達物質の作用するバランスが人によって違うのなら、たぶん犬も同じ。神経質だったりすぐ怖がりだったりするのは、持って生まれた体質かも。そこで思ったのは、感情に関係するといわれている代表的な神経伝達物質、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンの作用するバランスでなんとなく基本的な性格が分類できるのではないかということ。恐怖を引き起こすアドレナリンが優勢になると「ろろタイプ」。とにかくすぐに怖がる。怒りを引き起こすノルアドレナリンが優勢になると「ひでき君タイプ」。とにかくすぐに興奮します。快楽を引き起こすドーパミンが優性になると「ジジ君タイプ」。自分の好きなことに没頭。それらの興奮を抑えるセロトニンが優性になると「Be君タイプ」。冷静沈着でクールな性格。例えば、あまり知らない人に背中を撫でられたときのリアクション。本来、犬にとって背中を撫でられるのは気持ちいいことだと思いますが、この4匹は全然違う反応を見せますよ。「ろろの場合」、快楽よりも警戒心が優先して、ビクッとして逃げます。「ジジ君の場合」だと警戒心よりも快楽優先。その場に座り込みもっと撫でてと要求します。「Be君」の場合、背中をグリグリ撫でても興奮せず、特になんの変化も示しません。「ひでき君」の場合だと、背中をグリグリ撫でると興奮して飛びついてきます。もちろん犬は学習する動物なので、経験によって行動に大きな違いが出てくると思いますが、すべてを育て方やしつけのせいにするのではなく、その犬の性格を受け入れた上でうまくやっていくことも大事じゃないかなあと思うろろ家なのでした。