「お手」の活用法
久々に「しつけ」について書きますよ~。「お座り」「待て」と違って「お手」のコマンドは、あまり役立たないように思えます。しつけの本にも「お手」について書いていなかったりします。でも、ろろのしつけには「お手」はかなり役立っています。犬は行動を通して学習すると聞いたことがありますが、その通りだと思います。例えば、車が苦手な犬を、だっこして車に近づけても、なかなか慣れてくれません。苦手なものに対して、何らかの積極的な行動を取ることによって初めて、犬は学習するのだと思います。ただ怖がらせておくのではなく、何でもいいから行動をとらせた方がいい。でも、何かを怖がっていたり、興奮していたりの状態で「お座り」や「アイコンタクト」は、なかなか出来なくなります。そこで、活躍するのが「お手」。怖いものから眼をそらさなくても、立ったままでも出来るので、犬にとって最も取りやすい行動だと思います。ろろが怖がったら「お手」。前回の大会でも、会場にビビってボールを追いかけないろろに、まず「お手」で自信をつけさせましたよ~。犬が怖がったり興奮状態になったら、とりあえず「お手」のコマンド。出来たら大袈裟に誉める。これを繰り返すことで、恐怖や興奮の対象に冷静に対処することを学んでくれるとおもいます。ドットも興奮したら「お手」。誘惑に負けずにコマンドを実行したら、おやつのご褒美。