英国の変なスポーツを体験
昨日は、好天に恵まれる中、ラボの同僚とハイドパークへピクニックに出かけました。僕の所属するラボは半数がイギリス人ですが、残りの半数が外国人。それも、ドイツ、フランス、スペイン、ジャマイカ、エジプト、中国、日本と、ありとあらゆる国の人が集まっているので、いろいろな食べ物がいただけて楽しい昼食会となりました。さて、食事のあとはスポーツ、となるのですが、ここで思いがけず「ラウンダーズ」(ウィキペディアによる解説) という聞きなれない競技を体験することになりました。イギリスでのみ人気のあるスポーツ、というと、ビリヤードのスヌーカーや、クリケットなどはテレビでもよく見ますが、このラウンダーズはあまり目にすることが無いのではないでしょうか。きちんとした競技としてはあまり活発ではないようですが、学校ではよく行われているとのことです。日本で言えば、「ドッジボール」みたいな存在なのかもしれません。ソフトボールに似ているのは打つ瞬間までで、打ったあとは日本人の僕にはまったく予想だにしない光景が繰り広げられたのです!いろいろと面白いルールがあるのですが(僕がようやく把握できたのはゲームが終わりに近づいたころです)、ソフトボールとの違いを順に挙げていきます。1 「ファールグラウンド」は存在しないこれは、クリケットに近いルールですが、実際にやってみるととんでもないことです。というのも、野球やソフトボールであれば1塁~3塁の間、90度を守ればいいのですが、ここでは360度(!)守らねばならないのです。ですから、バッターはなかなかアウトにならず、1イニングの攻撃が1時間以上に及び、10~20点も入ることになります。炎天下、ほぼ玉拾い状態となる守備側にとっては地獄のようなルールと言わざるをえません。2 全員がアウトになるまで攻撃が続くこれも恐ろしい話です。野球なら3アウトでチェンジですが、ラウンダーズはアウトになった人から、打順から抜けていき、全員がアウトになったところでチェンジになります。ですから、当然最後は一人になってしまうわけですが、その人が出塁したら、打席はどうなるのか・・・というと、そのときは本人がアウトになってしまうようです。したがって、最後の一人は永遠にホームランを打ち続けなければアウト、というオニのようなルールです。他にもいろいろ違いはあるのですが、野球やソフトボールと比べても運動量がハンパではないことは確かです。ちなみに今回は野球のバットを使いましたが、本来は片手で打つ羽子板のようなものを使うみたいです。炎天下わけも分からずぐるぐると走り続け、すっかりくたくたになってしまいました。ちなみにこのスポーツ、野球の原型となったと言われているそうです。