「就職迷子の若者たち」小島貴子著その1
娘が今年大学4年で就職シーズン。とある勉強会で同じく就職時期に来ている主婦2人の内1人はまだ就職が出来ない、かわいそうと泣き出した。自分ではどうアドバイスしていいかわからないが、今のマイナビ、リクナビ、地元のアイバックのインターネットのみが就職と考えている若者の多いこと。親も子供の就職に熱心にアドバイスできない。せめて就職関係の本を読んで知識をえて対策を一緒に考える時代になっている。 2004年ニート人口は64万人。働くという事そのものが彼らにとってあまりにも高いハードルになっているという実感があります。 働くというのではなく、自分で起業するのを学生時代から助けるのもいい考えでは無かろうか。失敗してもせいぜい無一文。何回でもチャレンジできますけど。2004年に就職できた大学卒業者は卒業者全員の55.8%でした同じ就職率は1991年には81.3%だった。大学卒業者の20%が無業者に陥っている。 数年前に聞いた大学の先生の話でも、就職は8割くらいでした。自分から自分の就職についての情報を求めようとしない。 内定した方の話を聞いても同じでした。「新卒 石川 2013」のキーワードで検索しても情報が出てこない。参考石川県 2013新卒採用情報【就活SWOT】新卒採用の求人 - 石川県 金沢市 | Indeed.com新卒の求人 - 石川県 | Indeed.comアイリスプラザ 石川 悦子 | 社員インタビュー|2013年度新卒採用情報 ...【石川県警察本部 新卒採用】|就活・求人情報はリクナビ2013石川県の2013年新卒採用情報|障害者の求人・就職・転職はクローバー ...ワシントン靴店の新卒採用情報|小売業の求人(富山,石川,福井,新潟 ...企業の団体も自治体も就職情報の提供は弱い。石川県では「新卒 いしかわ 2013」をホームページに2013/6/20をめどにアップする予定です。どんなジャンルの会社のどんな職種の仕事を探せばいいかより自分のこと、自分がどんなことに興味を持っているのか、どんなことができるのか自分をじっくり考える。 自分の適正を知る。たとえば一日同じ事をしていてもあきないとかが、自分に合うことです。何に興味があるのかを探るのは何ができるか、あるいはできるようになる可能性があるかを洗い出すことでもあるのです。新聞で今まで読んだことのない記事を読むとき、新という文字をキーワードに新聞を読むといい。 建築関係の人は建という文字を新聞からさがして読んでいました。あながち手っ取り早い発見ですね。友人がある本を面白いと言ったら聞き逃さずにどんな風にと聞いてみる。 その説明に心が動いたら興味のある証拠です。会社を探すより、仕事を探そう。 不純ですが、お金のもうかる職種を調べたりしてみるのも一策です。地方では種類が選べませんが、都会では特殊な仕事でも仕事になります。仕事は自分の興味そのものと直結させなくてもいい。その周辺より探した方がいい。 ブライダルの結婚式場につとめたい人は貸衣装や、司会者でもいいのではないでしょうか。自分の興味から探したのではない仕事と、自分の興味から探した仕事とは就職にかける熱意が違ってくる。 意欲が違うと、疲れもなくなります。自分が好きになれそうな仕事を探しなさい。 反面教師でもいいので、単純な仕事は飽きて嫌いだとわかれば、サービス業など人との交流が向いているかもしれません。仕事の基礎はそれまでの日常生活にありました。 親の手伝いした子は良く動けるものです。商売人の子供は接客が身についていますね。 昔、大学で役に立ったことは、勉強よりもクラブ活動でえた知識で、報告書も作るのを教えてもらったし、文書管理の基本も学んだように思う。手軽に手に入る情報に本当に貴重なものはない。 たとえば地元ハンドボール部が毎日練習して優勝しましたという情報だけではわからない。日曜日も盆も正月も練習する事が大切で、他にも優勝に結びつく習慣、たとえばトイレ掃除を毎週させているなどという情報は入ってこない。ある会社について知りたいのなら、実際にそこへ行って話を聞いてみる。自分の目で見る。そこで働いている人に会う。そうして得たものが本物の情報になるのです。 文字や形ではわからない会社の雰囲気。昔訪問した機械メーカーでは、社員の社宅が会社より立派で、グランドもあり社内では机の上も整理されていた。 後で気がついたが周りを見回している自分を観察して、早く面接しなさいといった人が社長でした。しかしながら、自分の感は当たっていて、私学は歓迎されなくもっぱら営業に回るとか。国立は設計の方にいくのか。そんなことまで現地情報として感じました。会社の記事を新聞などで見てはっきり書いてあったので納得しました。1人暮らしでもしない限り、生活者としてなかなか自律できないものです。 私も大学4年社会人5年を都会で過ごし、つくづく独り暮らしのわびしさを味わった。戸建ての2階から漏れる裸電球がいつも心にうずきを与えました。フルタイムのアルバイトは平均年収130万から140万円。15~34歳までのフリーターの平均年収は約109万円正社員は380万円で約3.5倍です。正社員で会社に入れば新入社員教育がある。 昔は講習会1日実習6日を行っていました。今では1月間研修や話で教育します。私の頃の教育は先輩をまねて盗め。数字の書き方も盗みました。大学でおしえられ、会社で教えられてばかりでは、いつになったら自分から教える立場になるのでしょうか。どうしても入りたい会社を見つけたけれど正社員での採用がないという場合には契約社員でもいいから入りなさいとすすめる。 正社員以外経験がないのですが、三菱重工に工員で入社した東大生が設計図が読めると言うことで、後日設計部に回されて、ロータリーエンジンの設計を担当したとか。チャンスは必ずくるものです。