素晴らしき、きのこの世界
何年か前にきのこブームがあった。『きのこ女子』みたいな呼び方もされていたと思う。この映画もきのこの外見的なフォルムの面白さや食べておいしい、みたいな扱いなのかと思って観たのだけど。もっと違う切り口だった。私の思うきのことは市販のシメジやシイタケのように地上に出ている部分(傘?)で狭義のきのこと言ってもいい。この映画で語られるきのこの大部分は、地中に根を張るように伸びている菌糸のことだ。きのこから薬が作られるとか、きのこの菌糸が森の中で重要なな役割を果たしているとか。食べたり、見て愛でたりする以外の、きのこの可能性について語られる。この映画を観ながら『氷山の一角』という言葉を思い浮かべていた。氷山も海面上で見えている部分は1割程度という話。きのこの場合は1割なんてレベルじゃなさそうだけど。山とか原生林みたいなところに行って、地面をじっくり観察してみたくなるね。公式サイトはコチラ ↓https://kinoko-movie.com/