うちの父が運転をやめません / 垣谷美雨
垣谷さんの本を読むのは久しぶり。前回読んだのは『老後の資金がありません』だったか。(2018年8月16日付け日記参照)経験のない人には物語として楽しく読めるし、何かしら似た経験のある人には身につまされ『あるある~』と共感してしまうエピソードばかり。今回は過疎地になりつつある田舎の買い物難民を取り上げている。私の母も、父ががんで亡くなった後は買い物難民だった。母自身も闘病中だったので、自分でバスに乗って買い物に出ることはほとんどなかった。この本に出てくるヒマワリ号のモデルになった『とくし丸』が実家の辺りにもあればよかったのにと当時思っていたものだ。垣谷さんって、世の中で話題や問題になっている事柄をテーマにして書くのがうまいなぁ。ほかの本も続けて読んでみたくなった。