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レジャーサービス研究所(東京&上海)

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2009/09/10
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テーマ:中国&台湾(3304)
カテゴリ:販売促進



商人魂があふれる中国人の商売のやり方は、
本当に参考になる。
(良くも悪くも、、、)

販売ができないのに「サービス業が好き」とか、
「お客様の笑顔が大好きです!」と言いつつ、
「でも、販売係りは嫌です」という人が増殖中の日本のスタッフには
ぜひ、見せたい光景がたくさんあります。

「サービスは対価をもらうためにやるん」というシンプルな原則を思い知らせてくれます。
(ボランティアじゃあないからね)

中国の小売業の現場なんか見ると、
結局、私ってホスピタリティだとか顧客満足とか
響きの良い部分だけ切り取った状態だけが好きだったんだ、、、
と、多少でも正直な気持ちになるはずです(笑)。

モノが売れる中国も商人魂の満員電車状態だから、
どの地域も小売業は激戦区。
売れなけりゃ、即退場です。

今日もそんな激戦区で、家電販売店で「販売の瞬間の視察」をしてみると、、、
販売サービスの仕事が大好きになりそうなシーンをいくつも目撃することができました。

===

デジカメを見ている客に、一人の店員が近づく。
「そのピンク色がお気に入りですか?」と店員。
(いきなり色から入る)

「ええ、だけどぉーこれもいいわよねぇ」と紫色のデジカメを手に取る。

すると店員は、ピンク色のデジカメを手にとって、
客が手にした紫色のデジカメと横並びにして
「そーですねぇ。確かにそちらもお似合いですね」と。
(お似合いです、という言葉が素晴らしい)

「だけど、これは僕はコメントできません。両方いいと思います」とダメ押しの一言。
「ただ、バッグと同じで洋服ごとに似合う色は違うかもしれませんね」と仕留めにかかる店員。

ピクン!と反応する客。

「取り合えず、両方買っておくわ」とのことで、
そのまま会計へ、、、。

(5分19秒:自尊心をくすぐった後のお似合いフェイスロック!)
===

さっきからノートPCをジッと見つめる中年男性の客。
横にスウッと現れて、何げに客の視野に入る店員。

「このPCは、他にどんな色があるの?」と、またまた色のこと。

「えーと、全部でこちらの6色です」と、
モックアップモデルを並べてみせる。

「6色かなー」と言いながら交互に眺める客。

「これはいくらなの?」

全部で、58万円です」と笑顔で答える店員。
(日本円換算で、、、多分そのくらい)
(っていうか、いきなり全部で?)

「全部?6色?6個か?」ときょとんする客。
「はい、全部です」とあくまでも淡々と笑顔の店員。

しばし、ぶつぶつ悩みだす客。
(悩まないでもいいでしょう、一つにしなさい、と心の中でつぶやく私)。

「まぁ国慶節(大型連休)も近いから、プレゼントにいいな、これは」
「はい、喜ばれると思いますよ」とヌケヌケと話す店員。
(それは喜ぶでしょう、PCだもん)

さらに「お会計しましょうか?」と絶対的にヌケヌケとした姿勢で通す店員。

「頼むよ」と、言いながら続いてデジカメのコーナーを覗き込む客、、、。

(4分30秒:サイドポジションからの親戚愛固め!)
===

ふと我に返ると冗談のようなシーンが、
バンバン飛び込んできます。

「ああ、販売する時には自動的に1つと考える癖がついているのかな?」と
自分を責めてしまいそうです(汗)。

その他にも、「えっ!?」といういくつも販売シーンがありました。

まぁ、そのまま日本で使えるとは限らないけど、
少なくとも、こんな販売してみたいなぁという気持ちにはなります(笑)。

私たちレジャ研の場合は、
こういう人たちがせっかくインバウンドで訪日した際には、
どうやって売ってやろうか?と考えるわけです。
絶対に逃がさんぞ!と(笑)。

決して消極的にはなるまい!と心に誓うわけです。






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Last updated  2009/09/12 04:30:24 AM
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