|
カテゴリ:販売促進
企業の研修を企画する際に、意外と揉めるのは「事例学習」です。 業界内の他社事例を調べて紹介して欲しい、というオーダーがあります。 しかし、私たちは他業界の事例を紹介しましょうと提案します。 同じ業界の他社事例は、もう自分たちで長い間学習しているはずだからです。 それをやり過ぎるとどんどん似てきます。 それで儲かっていればいいけど、そうでないなら別の視点が必要です。 消費者=生活者の視点で考えること大事です。 生活者は、例えば車、化粧品、家電、衣類、家具、宝飾品、、、 常に多種多様な商品を見てどれを買おうか考えています。 人によっては他社との比較どころか、 「カバンとタブレットPCどっちを買うか?」で悩んでいるくらいです。 それが自動車になると、、、 先日も友人が電気自動車を買おうか?検討していました。 結局は 「それには家の車庫に充電器が必要 →ならば車庫を改装してガレージ化しましょう」 ということになって、工務店が仕事を受注しました。 電気自動車は来年で良いということです(もっと下がるかもしれないから)。 実はこの工務店は、 車庫を持っている家を片っ端から回って電気自動車を案内してました。 そして「それならまずは車庫に充電器が必要です!」 「電気自動車を雨ざらしにしておくのは、、、」という営業です。 本当は充電器の設置だけでもいいはずが、 かなり本格的なかっこいいガレージを提案します。 金額も相当なもので、電気自動車が買える値段です。 すると「どっちにするか?」となって、 まずはガレージ、、、という流れになります。 中には「ついでに家全体をリフォームしよう」となることがあるそうです。 自動車ディーラーから見れば、 当面の売上が車庫に取られているとも言えます。 車庫がライバルになってしまったわけです。 そんな話をすると、 自動車ディーラーは「工務店と提携しておくべきだった」言う意見も出てきます。 さらに「どうせなら、その車に合う超かっこいいガレージとセットで 開発して販売できたら尚良い」という話も出てきました。 反対の立場に立てば 他の工務店の経営者たちも「その手があったのか!?」と悔しがってます。 タブレットPCは従来のノートPCに比べて軽くて持ち歩きに便利。 それで持ち歩くには、まずカバンを買おう!というのも同じ話です。 (持ち歩けなければ価値が半減) (もちろん最初から両方購入する客もいます) 生活者側に立って販売サービスを考えると色んな盲点や見落としが見えて来ます。 製品が進化すると、このような「絡み合い」が起きて来ます。 そうなると造る人も、宣伝する人も、売る人も 「業界バカ」を抜けだして、常に「生活者の視点で考える」訓練をしなければなりませんね。 そして何と言っても そういう視点で仕事をすると視野が広くなってマンネリ化しません。 ★レジャーサービス研究所のホームページ★
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/10/13 07:55:53 PM
コメント(0) | コメントを書く
[販売促進] カテゴリの最新記事
|