有料老人ホーム
一念発起して自営業を休業し、就職をした。それも正社員として。実に二十数年ぶりの。いやはや。青天の霹靂(せいてんのへきれき)である。事の次第は―まず今年の3月、ハローワークの職業訓練受講を申し込んだ。科目は医療総合事務。いわゆる医療事務に加え、介護、歯科、調剤など公的保険制度を使って行われている医療・介護サービスにおける請求事務の知識や実務を6月末までのたった3か月間で一気に詰め込まれた。この職業訓練を受講する条件は、訓練期間中に就職すること。単なる資格取得を目的としてはいけないのだ。lukeは介護事務が学びたかった。数年前、介護事業に興味を持ち手を出しかけたものの、様々な制約や体調不良も重なり、断念した。と同時に、中途半端なかかわり方では絶対にうまくいかないと思い、どうにかならないかと思っていた矢先、今回の職業訓練に行きついたのだ。キャリアカウンセリングなどという、50になったオバサンが受ける機会などそうそうない破格のご支援も頂き、無事正社員での就職に漕ぎつけた。---------------就職先は、自宅からバス1本で通勤できる有料老人ホーム。そこで介護保険請求事務をはじめ、入居者様の生活にかかわる事務全般を行うのがlukeの仕事。安定してお給料が頂ける、と喜んでいたのは初出勤までの話。「現実」とは、まさに「ここ」のことだった。今日でほぼ20日が経過し、実勤務日数は13日、その間に、なんと3名の入居者様が逝去で退去された。そのうちのお一人は玄関で介護職員と共にお見送りもした。人生の最後の時期を過ごされる入居者様をお世話する―「介護」という仕事の深淵にカウンターパンチをお見舞いされた遅咲きの新入社員の運命はいかに・・・。―続きはまたここで。(通勤で歩く道に見える東名某IC)