Los abrazos rotos/抱擁のかけら
先日のこと、何気なくmixiニュースを見ていたら、「アルモドバル監督がペネロペ・クルスを絶賛」という記事を発見 私としたことが、アルモドバル監督が新作撮ってたのに気づかないままぼーっとしてました!! 日本で公開されるってことはもうオーストラリアではずいぶん前に公開されたってことなんですが、年末年始に日本行ってたり、帰ってきてテニス漬けになってたりして全然映画をチェックしてなかった・・・。慌てて上映日程を調べると、メルボルンではもう二箇所しか上映してなくて、なんとなく今週末が最後の予感がしたので慌てて今日見に行ってまいりました。この映画"Los abrazos rotos" (英題 Broken Embraces 邦題 抱擁のかけら)は主演ペネロペ・クルス、共演ルイス・オマール、ブランカ・ポルティージョ他というアルモドバル作品でお馴染みの役者陣で製作されてました。ルイス・オマールは最初どう見てもバッド・エデュケーションのべレングエル氏に見えて困っちゃったけど、ペネロペはさすがの美しさでした。彼女、最初ハリウッド映画で見たときはあんまり好きな女優じゃなかったんだけど、スペイン映画に出てるときは本当に輝いてるよなぁー。無邪気なような、妖艶なような、本当に美しい女って感じで・・・。で、映画そのものについてなんですが、日本では公開中ってことなのでストーリーには触れませんね。今回はアルモドバル作品の中ではたぶん一般ウケし易い感じかなというのがまず最初の感想です。ストーリーもわかりやすかったと思うんだけど、でも最後らへんで解けきれない謎みたいなのが私の心には残りました。あとは想像するしかないってことかー。ドロドロとした嫉妬や裏切りに塗れた愛も、情熱と尊敬に溢れた愛も、それぞれの人生を彩っていて、その中には許しとか救いがあったりなかったり・・・。そんなことを考えさせられました。それにしても相変わらず色彩がきれい! 登場人物の服装の色のコントラストとか、部屋のカーペットの模様とか、鮮やかな色の中に見ている自分も染まってるような気がします。あと、途中のとあるシーンで監督本人が出てたような気がしたのは私だけ? アルモドバル監督は時々茶目っ気で自身の作品にエキストラみたいな感じで出演してる時があるんだけど、なんかそれを一度で発見できたかも。一瞬だったのでもう一度見ないとわからないけど。なんだかまたスペインに行きたくなってしまいました。お薦めアルモドバル作品をいくつか バッド・エデュケーション ボルベール<帰郷> スタンダード・エディション