Navy Cosmetic
不安定です。色々欠乏してきました。物が必要なのか。気分が必要なのか。いや、人の感情の奥底には常に三途の川が流れているはずが、いつの間にか工場が建ち並んで、下水処理施設も発明されないうちに、汚染されていくのです。夏と冬の匂いがする合成洗剤で洗ってるんです。お風呂の水だって、田んぼの水だって、三途の川から引いてるんです。そして石鹸みたいな形をした、自動車がはしるほどに川はガソリンにまみれていく。自転車がなければ生きていけないのですが、雨が自転車をだめにする。雨は屋根のある場所へ虫を誘う。台所の屍臭。台所の黄泉。夜遅くまで起きる事で、夢を現実逃避しています。夢では同じ感情が流れ続けていて、きわめて動物的な悲劇がつきまとう。ただ8割は忘れるから良い。いつの日からか。そもそも人間は人間以上の事を考える必要などなくて。死すら方法だと考える。僕が道を塞ぐ。絵が描きたいです。弱い。描ける授業が少ないから。図書館で描きたいです。誰のためにもならない。誰のためでもない。終わっていくんです。知りたいのなら。知らないのなら。遺らないから。触れられないから。現実もまた、極めて動物的な悲劇がつきまとっては記憶喪失と生活。ヒトは、忘れることが仕事です。