ずれた話
たぶんね、それは正確に表す名詞はないからただ「我々は宇宙人です!」と言うしかない、宇宙人というのは、どちらかといえばアスペとか発達障害という意味に近くて幽霊とか機械の中身みたいな、形のない相手のほうが仲良くできるのかもしれない我々は宇宙人なので、ふつうの人間にはついていけません我々は宇宙人なので、ふつうの人間の感覚がわかりません我々は宇宙人なので、ふつうの人間の言う通りになれません何世紀前からそうだったのかすら知らないがその自覚をもっと持ったほうがいいのかねそんな時代がやってきたのかねときどき、ふつうの人間についていこうとしてもあまりにも違いすぎて、うまくいかなくて、気力使い果たして、気持ちが悪くなるから地上のいろいろ、探しまわったところでどこにも故郷がないと気づくとき、故郷があるとしたら消去法で死後の世界が最も近いのだとでも、いまは自分が人間の皮を被っているし大空の先の宇宙より原子より小さな宇宙に興味がある宇宙に行ってみたいって言う奴の気がしれないし、ずっと、星の動きとその性質ばっかり考えてると、実際の広大な夜空の星がどんな見た目かなんてどうでもよくなるだんだん、星ってのは、空にあるんじゃなくて地球の地下深くとか、人間の体内とか、細胞のなかとか、原子核の周りとか、そういうところで軌道を描いているような気がしてくる、本当に。だって、数字だけで算出された距離なんて、体験できないし見た事もない世界が、本当にあるかどうかなんて知らない