ヘリコプターとシャッター速度 その2
今回は”ヘリコプター”を低速な”シャッター速度”で撮った場合の写真紹介です。低速度の撮影での最大の敵は”手ブレ”です。私の場合フィルム機(LX)では1/125秒以下だと極端に成功率が下がるのであまり使いませんでしたが、”手ブレ補正”機能付きデジカメ(K10D)を使用し始めた事により2007年からは1/125秒以下での撮影をするようになりました。これは”CH-47J”の帰投を1/90秒で撮影した写真。撮影すると言っても最初は夕方になって暗くなってきたため、仕方なくした事が始まりでした。こちらは1/100秒。1枚目は離陸直後でしたが、2枚目は”ローパス”の写真なので機体のスピードが速く、これが撮れた事によって”シャッター速度”をより遅くし始めるようになりました。”OH-1”の飛行展示を1/60秒で。ホントは1/80秒になるように絞りを設定していたのですが、光線状態が変わってこうなりました。1/40秒です。さすがにこれより遅くするのは躊躇っていたのですが…1/30秒。これも当初は1/60秒(f13)で撮っていたものが光線状態の変化でこうなりました。1/20秒。光が乱反射する雲を背景にするより、地上の方が暗いので絞りはf10にしたのですがこうなりました。この”シャッター速度”では”ローター”もほとんどブレて見えなくなります。ここまで来ると次は”ローター”を完全にブレさせてみたくなってきました。プロペラ機の場合は、わずかな例ですが過去に撮った事があります。これはフィルム機(LX)で1/60秒で撮影しました。私のデジカメ(K10D)の”手ブレ補正”は絞り3~4段分の補正機能がある事になっています。絞り1段の差は光量で2倍の差になるので”シャッター速度”も2倍変化する事になります。1段変わる毎に2倍ですから3段では8倍(2X2X2)、4段では16倍(2の4乗)の変化です。その理屈だと”手ブレ補正”なしで1/60秒で撮れるのならば、”手ブレ補正”ありでは約1/8~1/4秒まで撮れると言う事になるのですが、実際に撮る事は非常に難しいでしょう(そもそもこの計算は合っているのだろうか?)。ですがここまでやったのですから、機会があれば試してみようと思っています。次回から96年編に戻ります。