Manufacturing Consent: Noam Chomsky and the Media
マニファクチャリング・コンセント ──ノーム・チョムスキーとメディア 監督:マーク・アクバー、ピーター・ウィントニック カナダ/1992--二人のカナダ人アクティビストが1988年か ら92年までの4年間チョムスキーの活動を追っかけて作った映画。東チモールにおける大量虐殺の事実の追及やホロ コースト否定論者の言論の自由をめぐる論争などを経て、80年代半ばにはチョムス キーは合衆国の一般メディアからほぼ完全に締め出される状態になっていた。その ような合衆国のメディアの態度に対し彼の批判活動も旺盛になり、1980年代後半に はエドワード・ハーマンとの共著(最近改訂版の出たManufacturing Consent)や Necessary Illusionなどのマスメディア批判の書物が相次いで出版された。 その一方で、合衆国の外ではチョムスキーの評価はとみに上昇し、特に上述のよう な問題を抱えていた隣国カナダでは各所の大学に招聘されて講演を行ない、どこへ いっても大盛況だった。http://members.jcom.home.ne.jp/lerrmondream/chomsky.htm--チョムスキーというマサチューセッツ工科大学教授、言語学者、思想家のことは、今まで良く知らなかった。メディア報道の政府と直結した作為的なコントロールによって架空の事実/歴史が成立して行くという批判を積極的に展開している学者さんらしい。アメリカのアフガン侵攻、多発テロ後のイラク戦争に対する批判でアンチ国内で「反アメリカ anti-american」という批判を浴びて来た人。東チモールの虐殺に関する報道の偏りも米政府によるコントロールだとしている。チョムスキーとエドワード・ハーマンは 1977年の書評記事で、カンボジア報道において、根拠の明示もなく又聞きを繰り返して情報が歪んでゆくさまを書いた1。1979年には、カンボジアと東チモールにおけるふたつの大虐殺の報道を批判検討した内容を含む 二巻本の『人権の政治経済学』2を出版した。第一巻の序文に明記されているように、この中で メディアはなぜカンボジアにインドネシアと東チモール以上のニュース価値を見出すのか を考察している。チョムスキーたちは、合衆国によるカンボジアへの秘密爆撃が看過され、東チモールの虐殺もカンボジアに匹敵する (人口比ではそれ以上の) 酷いものであるにもかかわらず、ほとんど報道されなかったことを強調した。 http://rootless.org/chomsky/etimor.htmlーー非常にソフトスポークンな、いかにもユダヤ系の大人しい雰囲気の人。言ってることは過激でも、マイケルムーアのように声高に叫ぶことはない。アメリカのメディアから要注意人物扱いされているらしい。アメリカ以外の国で引っ張りだこというのも分かる。この映画もカナダで作られたもの。この人はユダヤ人なのに、「ホロコーストを事実でない」という説を出した人の言論の自由をサポートして「反ユダヤ主義」との批判も受けている。ユダヤ国家をイスラエルに作るという「シオニズム」運動にも反対しているらしい。アメリカのメディアがユダヤ人に牛耳られていると最初に指摘したのは、この人だったのか?http://terasima.gooside.com/interview040217amnesia2iraq3election.htmlアメリカという国の成り立ちから先住民のジェノサイド(虐殺)で始まったという批判は、昔読んだハワード・ジンに近い。This film showcases Noam Chomsky, one of America's leading linguists and political dissidents. It also illustrates his message of how government and big media businesses cooperate to produce an effective propaganda machine in order to manipulate the opinions of the United States populous. The key example for this analysis is the simultaneous events of the massive coverage of the communist atrocities of Khmer Rouge regime of Cambodia and the suppression of news of the US supported Indonesian invasion and subjugation of East Timor.Editorial ReviewsAmazon.comPeter Wintonick and Mark Achbar made this penetrating documentary about the career and views of linguist and media critic Noam Chomsky. While the man is the subject of the movie, the filmmakers wisely and carefully choose not to make Chomsky more important than his insights into the way print and electronic journalism tacitly and often willingly further the agendas of the powerful. We learn a lot about Chomsky's formative experiences as a child, student, academic, activist, and politician (he has campaigned for office), but we learn just as much about the media institutions that deny him access today, from ABC to PBS. The centerpiece of the film, arguably, is a long examination into the history of the New York Times' coverage of Indonesia's atrocity-ridden occupation of East Timor, reportage that (as Chomsky shows us) was absolutely in lock step with the government's unwillingness to criticize an ally. --Tom Keogh