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カテゴリ:野球・埼玉西武ライオンズ2008
西武は、中日にFA移籍した「恩知らず」和田一浩外野手の人的補償として、中日から中継ぎとして活躍してきた岡本真也投手を獲得したと発表した。 岡本は昨季、チーム最多の62試合に登板し、5勝2敗33ホールド、防御率2・89と活躍。右のリリーフを補強ポイントとしていた西武にとって、4年連続で50試合以上に登板し、セットアッパーとして経験豊富な岡本の加入は心強い材料となりそうだ。 渡辺監督のコメント(球団公式サイトより): 「今季の一番の補強ポイントは、後ろで投げるピッチャー。願ってもない選手を獲得できました。岡本選手には大いに期待をしています。」 和田の人的補償リストは年明け早々に中日より届いたことで、球団内部で検討を重ね(戦力的にも相手の年俸も含めてでしょうね)渡辺監督の意向を反映させた結果であろう。 個人的には人的補償は地元出身の「佐藤充」を先発候補として獲得出来ればと思っていたが、昨季は戦力になっていなかった。平井投手もプロテクトは微妙と思っていたが外れなかったようですね。従って、中継ぎ投手の層が薄い投手陣を補強する意味では岡本は格好の材料で適任だ。 岡本加入で恐らく7回か8回の1イニングを任されるだろう。岡本の中日でのポジションも主に8回から登板して、守護神岩瀬にバトンタッチする役目だった。 西武の抑えはシーズン当初は小野寺が任され、不安定な内容で交流戦後は左腕グラマンが穴を埋めたが不安は残る。今季は誰になるかまだ分からないなかで、岡本がパ・リーグの打者が慣れないなかで力を発揮すれば抑え候補としても浮上するだろう。 岡本に関しては大きな故障もない馬力のある投手との印象がある。 右打者への外角へのスライダーが生命線で、ストレートとフォークを織り交ぜる配球で打ち取る。昨季は不調だった時期もあったが、ランナーを出してファンをハラハラさせながらも抑えていたとの印象がある。 西武とは2004年の日本シリーズで対戦し、落合監督がマウンドで続投を決めた直後にカブレラに満塁弾を打たれうなだれたシーンが強く記憶に残っている。 年齢的に33歳であり今の状態で何年活躍出来るか分からないが、西武としては「和田-岡本+金銭」のトレードが成立したと割り切ることが出来る人選だった。 正式な記者会見は球団では21日に西武ドームで行うと発表しているが、記者とのやりとりで西武移籍を正式通告された岡本は冷静にこの移籍劇について語っているそうなので幾つか拾ったコメントを紹介したい。 (18:00頃球団事務所にて) 「戦力外になったわけでもないし、西武に行っても野球をするだけ。必要とされるところに行って、新天地に行ってがんばろうという気持ちです」。 (管理人コメント:落合監督や森コーチとの折り合いはどうだったのだろうか?) (人的補償選手について) 「何となく自分じゃないかな…と、少し思っていたので」。とのコメントも残っている。 (管理人コメント:本人はプロテクト外選手だと察していたのですかね?) (18日午後、伊豆で自主トレをしていた岡本のところへ伊藤代表から電話があって) 「去年も工藤さんが(管理人注:門倉のFA入団に伴いプロテクトから)外れて(巨人から横浜へ移籍して)いる。そういうのもあって、別にボクはビックリしていない」。 (管理人コメント:門倉は1勝で、工藤は7勝?でしたっけ?補償選手の成績が上回った珍しいケースでした。) (中日についての愛着は) 「プロに入って5年やれるか、3年やれるか、という不安の中でやってきて、ドラゴンズで7年間やってこられた。まだまだドラゴンズでやりたいという気持ちはありますけど、こういうルールはルール」。 (管理人コメント:社会人でも「佐藤工務店-阿部企業-ヤオハンジャパン-アムウェイレッドソックス-ヤマハ」の5チームを渡り歩いた苦労人。プロでも新天地で頑張って下さい。) (最後に名古屋のファンへ向けてのコメント) 「野球ができるというのは同じなので、プレーする場があることがまず、ありがたい」 「名古屋のファンの皆さん、球団の方々、ありがとうございました」 「すごく悩んだよ。だれも出したくない。岡本だって出したくない。でも28人しかプロテクトできないんだ。チームには絶対に出してはいけない選手がいる。だからそれを順番に挙げていくしかないだろ」 森バッテリーチーフコーチら首脳陣とともにリスト作成した。ルールに定められた「28」という数字に悩んだ。 「ピッチャーを20人選べるわけじゃない。野手だって出せない選手はいる。その中で先発投手は出せない。抑えも出せない。中継ぎならこの選手でカバーできるかもしれないという判断があった。若いチームだけに将来のことも考えた」 「第3者は『なんでこの選手を外すの?』と言うかもしれない。でもそれは現場を預かっていないから言えるんだ。1番チームの戦力を考えているオレとコーチが考えたんだ。例え、川上が載っていたって、岩瀬が載っていたって、首脳陣が決めたならそう(移籍)なるんだ」 昨季まで平井、岩瀬とともに勝利の方程式を担ってきた右腕がチームから去る。それでも... 「FAで和田を獲ると決めた時からだれかを出さないといけないと覚悟していた。(岡本が抜けたから)これで戦えないなんて思ってないよ」 ←「中日・岡本、西武へ移籍!」のブログ満載! ←西武ライオンズのことならここ ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載 人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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