KINTYRE’S DIARY～旧館

球宴前の残り試合で、2位以下のチームとのゲーム差をできるだけ開いて独走態勢を固めたい、札幌でのファイターズとの首位攻防3連戦。
「日本のエース」ダルビッシュを前カード３戦目に使ったことで、今カードの勝ち越しに期待が掛かるライオンズとしては何としても勝ちたい試合です。しかも今日の先発は３勝１２敗と一人で借金を「９」も背負ってしまったグリンです。

初戦は初対決の松坂世代ルーキー多田野に抑えられ惜敗したライオンズ。しかし、2戦目は今季初登板初先発の北海道日本ハム先発金澤に対し、早い回から今年のライオンズ打線の威力を見せつけ快勝しました。

1回、2回とライオンズは得点圏にランナーを進めるも決定打が出ず無得点。逆に西口が稲葉にホームランを打たれ1点を先制されてしまいます。
しかし、今のライオンズ打線に1点差なんてたいしたことはありません！家族観戦の前で良い所を見せたいグリンに多少手こずりましたが、7回に石井義の２塁打と、佐藤友がグリンの投じた内角速球を狙いすましたかのような一打は、多くの地元ファイターズ・ファンが観戦するレフトスタンドに突き刺さる約1年ぶりとなる値千金の1号2ランで逆転！！

先発西口は気迫の投球で6回まで毎回三振を奪う好投！ここ数試合の登板では制球が悪く中盤に大量点を取られる試合が多かっただけに、今日は制球もスピードもテンポも申し分ない内容でした。7回にピンチを迎えるも西口の後を受けた正津が森本を投ゴロに仕留める好リリーフでピンチを凌ぎます！

しかし、8回セットアッパーの岡本真也がまたもや「劇場」を演じてしまいました。稲葉にまさかの同点タイムリーを浴びてしまいます…。折角、好投して勝利投手の権利を得た西口の勝ち星を「パー」にしてしまいました。これにはベンチもファンもガッカリです。

９回からはファイターズはセットアッパーの武田久、ライオンズは抑えのグラマンが登板しました。武田久は９回こそ抑えましたが、延長10回にこの試合ホームランを放っている佐藤が粘ってセンター前ヒットで出塁し、片岡がきっちりランナーを2塁に送ります。そして栗山が武田久から勝ち越しタイムリーツーベース！！その裏をグラマンが抑えてゲームセット！！

首位攻防3連戦を勝ち越しました！前半戦を首位で終えた年のライオンズは高確率で優勝しています！前半戦も残り2試合。西武ドームで勝って気持ち良く首位ターンをしましょう。
敗れたファイターズは、ホークスがマリーンズを延長戦の末に下したので３位に後退しました。その２チームが明日から福岡で対戦し、ライオンズは所沢で好調オリックスとの対戦で球宴へ突入します。
（球宴＝前半戦終了というのは「マスコミ」の表現であり、数字的に前半終了は交流戦直後の事です。騙されてはいけません！）

栗山外野手：ヒーロー・インタビュー完全収録
前の4打席ふがいなくて、西口さんの投げているときに援護が出来なかったのでチャンスに1本出したかった。今日はストレートにやられていたのでしっかりとらえられて、打球が思い通りの左中間に飛んでよかった。
（武田久投手に）やられていたので1本打てたことは励みになる。
（西武ファンへ）遠いところに応援に来てくれて、勇気をもらって励ましてもらっています。これからも応援よろしくお願いします。