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2009.12.16
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Bクラスに沈んだ2009を振り返る


パリーグ順位表

埼玉西武ライオンズの一年を振り返るこのシリーズ、ここでは外野手とDHについて取り上げます。

[外野手]
外野手は開幕時は「左翼・栗山」「右翼・G.G.佐藤」「中堅・ボカチカ」の構想でスタート。ボカチカは来日2年目のジンクスで他球団から研究され打てずに2軍落ち。替わりに2軍から大崎、松坂健らを引き上げたがポジションを奪うまでには至らなかった。

G.G.佐藤  136試合 .291 25本塁打 83打点
栗 山    140試合 .267 12本塁打 57打点 18盗塁
大 崎    75試合  .275  0本塁打 14打点
ボカチカ   75試合 .215 13本塁打 32打点

●G.G.佐藤●
今季は主に「6番ライト」として出場しながら、体調を考慮してDHとして起用される試合も多かった。本来は5番を打っても良いのだが、3・4番打者が右打者であることから6番を任された。シーズン中に突如としてセ・リーグの某球団へのトレード話が浮上したが、これはソリが合わないデーブ大久保が画策した話で球団側は拒否した。
シーズン終了間際にかかとの怪我で離脱したが136試合出場で本塁打もおかわり君に次ぐ25本塁打は合格点だが、併殺打の多さと「得点圏打率.262」と淡白な早打ちで併殺打の山を築きファンとベンチを落胆させる試合も多かった。
つながりの悪い打線の象徴として語られることの多かったG.G.だが、守備面では安定していた。来季はDHとしての出場も増えるかも知れないが、オフの風物詩と化しているキャンプ終了間際の契約合意は何とかならないか?

●栗山●
2008シーズンは夏場以降に力を発揮し首位打者も狙える打撃成績を残したが、一転、今季はオープン戦首位打者だったが、開幕試合から全く打てず好不調の波が激しく期待を裏切る成績となった。
片岡と組む1、2番コンビも定着してきたが、片岡よりは良かったが「出塁率.339」「三振数106」「犠打8」は2番打者としては合格点とは言えない。
三振数が多いのは片岡が無死で出塁した場合に、ベンチからのサインを見極める必要があり追い込まれてからの打撃も多かったからと同時に、打席内でボールを慎重に見極めたいタイプからだ。
守備面ではシーズン開幕直後はレフトだったが、大崎のセンター守備の不安からセンターへとコンバートされた。派手さは無いが守備率はリーグ1位だったが、「取れる打球は確実に処理」出来るまでに成長したが、肩の弱さから相手に進塁を許し本塁でのクロスプレイも稀だった。
来季は打撃面では「打率3割超え」を、守備面では確実さは大事だけどスローイング面での強化を図りたい。

●控え選手●
最後まで外野3ポジションの一つは空いたままだった。大崎が1軍の試合に慣れてきたが、守備面でも打撃面でもレギュラーを奪うには課題が多い。大崎はメンタル面でも課題があり、まずは守備か打撃どちらでも良いから首脳陣に安心して起用されるようにアピールすることが大切だ。
松坂健は2008シーズン前は「若手成長株」としてレギュラー奪取が期待されたが、相変わらず故障が多くレギュラーどころか1軍定着まで逃した。今季も伸び悩み高い身体能力を生かすまで至らなかった。今の時期に力を発揮しないと「ファームの帝王」で終ってしまう。
本来はボカチカとレフトを争う筈だった「後藤」も持病の腰痛に悩んだ。2008シーズンは交流戦後から4番に定着するなど、チームを牽引したが今季は残念な結果に終った。来季は再び外国人選手との競争が待っている。
赤田、高山、佐藤友らの生抜きは選手たちは、ここで頑張らないと野球選手生命としての曲がり角に差し掛かっていることを認識しないと来季も苦しい。ルーキー坂田、捕手登録の上本や新外国人選手らの動向次第で来季のレフトは混沌としてくる。

[指名打者(DH)]
2008シーズンは主にブラゼル(退団、現阪神)が一塁手と兼任で務めていたが、今季は専任のDHを設けなかった。
その中で、主にDHとして起用されたのは夏場の故障で守備の負担軽減から中村だった。又、G.G.佐藤の足の具合を考慮してDHとライトで併用することもあった。チームとしてDHが穴になったことはなく、外野手の体調と相手投手対策で起用されていた。
来季の編成は未定だが、新外国人選手の起用が現時点では有力だが守備面での兼ね合いもあり日本人選手の控えクラス選手にもチャンスはある。

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Last updated  2010.01.17 13:08:44
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