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稲刈りが進んできておりますが,最近水田に白いロール状の物が並んでいるのを見かけた方がいるのではないでしょうか。地元で収穫作業を行っていましたので,白くて丸いものが何か?お答えいたします。
それは,牛のえさとなる稲が白いラップに包まれ,ロール状になったものです。正式には「稲発酵粗飼料」または「稲ホールクロップサイレージ」と呼ばれ,簡単にすると「稲WCS」~WCS=Whole Crop Silage)」となります。 稲発酵粗飼料は,米を収穫するのではなく,稲の穂と茎葉を丸ごと乳酸発酵させた牛の粗飼料なんです。水田で作りやすく,牛にとっても良質な飼料として注目されています。県内では,1,400haを超える面積で取り組まれています。 最近の専用機械は,稲刈り用のコンバインとロール形成機械が一体となっており(上の写真),その後にラッピングする機械で白い固まりに仕上げていく流れになっているようです(下の写真)。 このように白いラップして密封することにより、中で乳酸発酵が始まり、甘酸っぱい臭いのする飼料になります。一つの塊が一つのサイロということになります。それを冬期間などの牛のえさにするわけです。 現場では,専用品種等で栽培されており,専用品種の「ホシアオバ」は,写真にもあるように人の背丈ほど(草丈150cm位)もあり,ロールの数もかなり多く収穫できます。 収穫作業は,宮城県農業公社で作業の委託を受け,実施しています。 水田地帯に白いロールが並んでいるのを見つけた時には「あれは牛のえさなんだ」と思っていただければ幸いです。 農産園芸環境課 M.I お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.09.24 16:40:47
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