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madamkaseのトルコ行進曲

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2015年09月19日
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カテゴリ:旅に出て人と会う

【9月19日・土曜日】


 早くもコンヤに来て3日目となり、今日の仕事はやはり朝一番にメヴラーナ博物館内のメヴラーナ廟に詣でること。ミチコさんの支度してくれた朝食をいただいて、夕べ疲れてよく寝たこともあり、また元気が戻って来た。

 アブデュラーさんに電話してみると、これから出勤するので迎えに来てくれるという。もう旅行鞄も積み込み、彼の車に預けておいて、まずはメヴラーナ博物館の前で降ろして貰った。

 いつものように今は亡きファトマさんのスカーフを被って、帽子はトート・バッグに仕舞い込み、ミチコさんもずっとついていてくれるので、爽やかな空気の中2人で中に入った。館内は去年から入場無料になった上、写真もフラッシュをたかなければ撮影してもいいことになっていた。

mevlana  
庭の方から見た博物館。緑の塔は「クッベ・ハドゥラー」とアラビア語で呼ばれています。

michiko  
ミチコさんと、自撮りしてみました。まぶしくてたまりません。

mevlana2
手前の柩がメヴラーナ、向こう側には息子のスルタン・ヴェレドが眠っています。

mevlana3  
メヴラーナ達の柩の真上がクッベ・ハドゥラーです。


 何よりもよかった、と思えたのは、濃いオレンジ色の変な照明が施されていたメヴラーナの柩の上が、すっきりと青みを帯びた自然に近い色で照らされるようになったことで、周囲の壁に施された装飾の色彩がよく見えるようになっていた。

 博物館は午後になると混雑するので、まだ空いているうちに見て歩くことが出来た。以前ほどコテコテと展示物を隙間もなく並べ立てることもなく、本館に向かいあう厨房に続く、以前は古参の修行者の個室だったところを改造した展示室に移されて整頓されたので、館内では希望者はお祈りすることも可能になった。

 私達は博物館を出てから、現在はトラムワイ通りとなった大通りを横切って、2013年の大晦日に亡くなったコンヤ・日本文化センターの会長メフメット・アリさんの墓に詣でた。

 ミチコさんも来たばかりのころ、生前のメフメット・アリさんにはお世話になったからと、氷雨の降る2014年の元旦にお葬式に出て、私に葬儀の模様を詳しく伝えてくれたのである。そして今日はメフメット・アリさんにお別れに来たのだった。

 普通、死後1年くらいすると骨揚げするのと同じように、トルコでも遺骸を掘り出し、新しく墓石や囲いの石垣を築き、親族や友人が集い、お祈りしてからそこに収めるのが普通らしいが、メフメット・アリさんの墓はまだ葬られた時そのままだった。

 墓参から戻って、メヴラーナの22代目の子孫に当たるエシンさんと会う約束になっている1時半に行くと、秘書のドネさんがエシンさんはまだ見えていない、他によるので遅くなると言うので、近くの商店街でコンヤ・シェケリ(飴)などの買い物をして時間を潰していたら、ドネさんからエシンさんがオフィスに来たと連絡があった。

 私達は急いで歩いて7~8分のエシンさんのオフィスに向かった。

 ところが、アポなしで偶然エシンさんの到着した時に私達より一足早く訪ねて来た4~5人のグループがいて、そちらが先に招じ入れられた。同じ談話室に一緒に呼ばれたのだが、そちらとの話が延々と長引きそうな気配で、前日からアポを取っておいた意味が全然ないと思った。トルコだなあ、もう。

 エシンさんの話の腰を折らないようにずっと待ってはいたのだが、私は今日のうちにほかにもまだ訪ねる人、会う人もいるため、しびれを切らしてついに声をかけ、私達と会話しているわけではないので中座させて貰うことにしたのだった。

 私は我慢が悪いわけではないのだが、エシンさんの見えたのが、アポイントの時刻より1時間以上も過ぎていたし、もう1軒、毎回訪ねるところがあり、夕方はユジェルさんや恵さんと一緒に5時を過ぎたら早目に夕食を取り、今晩7時からのセマーの儀式を見て、夜の飛行機でイスタンブールに飛ぶという詰まったスケジュールだから、適当なところで中座するしかなかったのである。

 第一、最後だからと3日間私にずっと付き合ってくれているミチコさんにも、申し訳ない。失礼のないように言葉を選んでエシンさんとはシェビィ・アルースで会うことを約束し、談話室を出た。ドネさんが残念がったが、今回はクスメット(運)がなかった、と言うしかなかった。

 時刻は3時を回っていた。3時頃に行く、と約束したキリム問屋カラバンのアスム社長のところに顔を出し、コンヤに行くたび私を気にかけてくれるアスムさんのところで、商売仲間の人々と談笑してひとときを過ごし、4時過ぎにまたミチコさんと一緒にユジェルさんの職場、ツーリスト・インフォメーション(観光案内所)に行った。

 恵さんも今日は仕事だったが早目に大学を出ることが出来たので、と4時半頃顔を出してくれた。終業時間間際に旅行中の日本人女性が訪ねて来たので、オフィスを出たのが5時半くらいになり、遠くに行くと間に合わないし、メヴラーナ博物館の塀の外にあるメヴレヴィー・ソフラスという名のレストランで慌ただしく30分くらいで食べなければならなかったが、恵さんが参加してくれたのでそれも大して苦にはならなかった。

 食後、私が買い物をしたターヒルさんの店に預けておいた品物を取りに行き、そこで息子さんが待っている恵さんとは別れ、アブデュラーさんにまた電話してメヴラーナ文化センターまで連れて行って貰った。

 今週は会館内のセマー・サロンの床を張り替える工事があり、文化センターの前庭にある屋外セマー・シアターで行われると言う。幸い穏やかな天候だったので、暮れなずむ空の下、いつもとは雰囲気の違う舞台を見ることが出来たのだった。

 ポストニシン様に一番近いブロックの最前列に陣取って始まるのを待つこと数分、ミュージシャンやセマーゼンが厳かな雰囲気の中、静かに入場してきた。館内のサロンで見るのとはまた違う趣があり、とても印象に残るセマーだった。

sema1  
セマーの屋外演舞場。左右対称になっており、正面にミュージシャンの演奏席があります。

sema2  
セマーの儀式、ポストニシンはこの式典の最高責任者、メヴラーナを象徴する存在です。



 1時間ちょっとで静かに儀式は終わり、私達は客待ちしていたタクシーを拾い、メヴラーナ広場の方に戻った。私の荷物はずっとアブデュラーさんの車の中だし、メヴラーナ広場のまん前にあるターヒルさんのコンヤ飴や雑貨の店の前にはお茶を飲めるようにテーブルと椅子が置かれていたので、そこに行った。

 ほどなくアブデュラーさんが戻って来てしばらく歓談したのち、私も早目に空港に連れて行って貰うことにした。名残惜しいが、ミチコさんには3日間ずっと付き合って貰ったのでお疲れだろうし、ユジェルさんも明日は日曜だが3日後に、コンヤ国際神秘主義音楽フェスティバルが始まるので、準備で出なくてはならないらしい。

 アブデュラーさんにはコンヤに到着した日以来、ずっとお金を受け取らずに動いて貰っているので、これなら損をさせないで済むかな、という程度のお礼を置いてきた。

 コンヤ空港で30分遅れて出発した帰りの便は、多分着陸の時にも一度旋回したのかさらに遅れて、12時15分に着く予定が午前1時くらいになった。

 赤いスーツケースを受け出してもう、最後のタキシム行きシャトルバスが出てしまっただろうな、と思いながら空港ビルの外に出ると、Havataşの大きな車体が見えた。

 さらに私を嬉しくさせたのは、Havataşが開業した時、まだ誰もその存在を知らない時に、客が一人も乗って来ないので、ぼんやりと不安な顔でバスの前で立っていたお兄ちゃんに、幾日か前に新しくスタートしたタキシム広場行きだと聞いてためしに乗って見ることにした、あの時の青年、アブデュルアフマンさんとまた出会ったことである。

 Facebookでも友達になっている。しかし滅多に彼のページに行ったことがないので、結婚したところまでは知っていたが、もう2年以上会っていなかったのに、彼がいたのである。

abdullahman  
アブデュルアフマンさんの家にももうじきこうのとりが赤ちゃんを運んでくれます。


 3ヵ月後に生まれる赤ちゃんを待っているのだそうだ。それはいいね。私はスーツケースの中からコンヤ飴を一袋(400g)取り出して、彼にプレゼントした。彼も喜んで、今度Facebookのメッセンジャーで話をしよう、と言った。

 家に着いたのは3時過ぎなのでそのまま起きて朝6時15分のNHKのど自慢を見てから寝たのだった。

 
 







   かに座さそり座いて座
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madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




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Last updated  2015年10月04日 16時57分39秒
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