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2016年01月23日
カテゴリ：メフテル軍楽隊と、コンヤのセマー楽団
【１月２３日・土曜日】 天気予報では今日はまた、イスタンブールが再びかなり強い降雪を伴う荒れ模様になると言われていた。 昨日の午後、やはり既に天気が崩れて寒い中を私は銀行に出かけて、月末前後の自動引き落としに備えた。 夕べ家に戻って猫の餌を配ったり、ブログの続きを書いたりしているうちに、７時少し前に、メフテル少年アタ君からメッセージが入って来て、「明日、メフテルのコンサートに行きませんか」というお誘いだった。 私もちょうど、土曜か日曜にコンサートに行きたいと思っていたので即刻タマム、と書いた。夕べ遅くまたマントゥのスープを作って食べたと言うのに、今朝も５時前に目が覚めたので、朝の７時にはもうマントゥを茹で始めた。 水餃子を食べるような感覚で酢とラー油、みりんと醤油などをかけて食べると、これまた美味しかった。３回続けて食べてしまったのであと１回分しか残っていない。また買いに行くにもアジア側だからなあ・・・と思うと、もう一パック買ってくればよかった、と軽い後悔もわく。 仕方ない、そのうち自分で作ればいいか。 さて、１２月２５日に軍事博物館に行ったときは、押すな押すなの超満員で、いつも被りつきで見ている私も座る場所すらなくて、通路で立ち見するしかなかったほど。 ところが今日はまた、館内も閑散としていて、学校が期間休みとなったため、学校から来る団体はもちろんいなくなり、この寒さや雪の予報などで人出も余りないのだろう。 その上、アタ君とは正門のセキュリティで２時半に落ち合って、前庭を通った時、先ほどまで雲の切れ間に日差しも漏れていたのに、北の方の空は真っ暗で、見る見るうちに雪も降ってきた。急いで軍事博物館の本館に入り、コンサート・サロンの階段わきにあるカフェでチャイを飲んでから、５分くらい前にサロンに入場したら、やっぱりガラガラだった。 ３時になると、いつもメフテルの成り立ちを解説した、１５分ほどのドキュメンタリー映画を上映した後、軍楽隊の入場行進が始まるのだが、３時になった、と思うといきなりチョルバジュ・バシュが舞台に出てきて、号令をかけた。 アタ君が「あれっ、どうしたんでしょう」とびっくりしているので、「あ、きっと雪がひどくならないうちに、コンサートだけして早じまいするんじゃないの、博物館自体が」と私は推測したが、まさにその通り。  チョルバジュ・バシュの号令一下、舞台右手の階段から、サンジャクタル（旗手）達が 次々と降りて来て、舞台の袖からは隊長以下、楽隊が演奏しながら出てくるわけです。  こうして半円形の舞台をぐるりと回り、それぞれの定位置について勢揃いします。  チェヴゲン（コーラス隊の皆さん）。赤いコートがビューテーホー。  キョスゼン（大太鼓）、ファーティヒさんは去年留守部隊でデビュー  ダヴルゼン（中太鼓）の皆さん。  メフテル・バシュ（軍楽隊長）デニズ少佐 今日はまあ、メフテル軍楽隊は愛想もないことに、コンサート後の記念撮影タイムもなしに、３時２５分でさっさと舞台裏に引っ込んで行ってしまった。でも仕方がないなあ、気象条件が最悪だもの。 この前１８日の月曜日（吹雪の中を、あのアフメットさんが、美樹さんの記事の出た新聞を買いに行ってくれた日）など、軍事博物館勤めの私の友人、シェラフェッティンさんは、アジア側の奥まった自宅に戻るのに博物館から夕方５時前に送迎サービスに乗って、家に着いたのがやっと夜８時だったと言っていた。 私もそうなったら困るのでアタ君とはまた別な機会にゆっくりコンサートに来ようね、と約束して、ハルビエからバスに乗った。タキシム広場まででもちょっと渋滞気味だったので、本当にアジア側に渡る道路などまたまた大渋滞だろうと思われた。 タキシム広場からは歩いてユルマズさんのお店に下って行った。ユルマズさんの家では奥さんのナオコさんと、セリンちゃんとアレン君が今晩夜中に日本に出発するのだそうで、私も２０日にせかせかと立ち寄っただけだったので、もう一度寄ったのだが、６時に店を閉めてアジア側の自宅に帰り、家族をアタテュルク空港まで送りに行くのだと言う。 いつも賑やかな息子のアレン君が２週間もいないとなると、お父さんはずいぶん寂しくなるだろうな、と慰めると「ホント、さびしい、私、可哀想よ」と笑いながら本音を吐いた。 チャイを取り寄せてくれたのでそれを頂くうちにも、しんしんと雪が降りつのる。さすがに１８日のような吹雪ではなかったが、私も次第に辺りが暗くなって来たので、ナオコさん達に「イイ・ヨルジュルックラル」と伝言を頼んで、家に戻ってきた。 今年初めてのメフテル・コンサートにしては、ちょっとさびしい幕開けだったが、行って来てよかった、としみじみ思った。 今後は昨年の勢いで通うことはあり得ないが、やっぱり２１年も好きだったメフテル軍楽隊は心のよりどころの一つだと、改めて思えるからだった。     「チュクルジュマ猫会」  アントニーナ・アウグスタ   お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2016年01月28日 01時27分24秒
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